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2007年度第T期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件概要

 


1.担当PM

  ウィリアム齋藤 PM (株式会社ジュリアーニ・セキュリティ&セーフティ・アジア 代表取締役会長兼CEO)


2.採択者氏名

開発代表者

田中 充(岩手県立大学客員教員)

共同開発者

稲毛 光一(フリーランス)

平野 貴義(岩手県立大学ソフトウェア情報学部4年)

倉俣 恵祐(岩手県立大学ソフトウェア情報学部4年)


3.プロジェクト管理組織


  日本エンジェルズ・インベストメント株式会社


4.採択金額


  13,000,000


5.テーマ名


 携帯電話とPCを相互に接続・制御するミドルウェアとその応用ツールの開発


6.関連Webサイト


  なし


7.申請テーマ概要

 PCと比較して携帯電話は,電話帳などの個人情報を含むために様々なセキュリティの保護の仕組みを持ち,スパイウェアなどによる情報漏洩のリスクが比較的低い.この携帯電話をPCと相互接続することで,PCの入出力デバイスとして用いたり,個人認証を目的としたハードウェアトークンとして利用したりすることも可能となる.

 一方,PCと携帯電話を接続する既存方式では、相互接続する際に導入の手間がかかり、対象を限定するものが多い。それらはまた,携帯電話とPCを1対1で接続することを想定した設計になっており、1台の携帯電話で複数台のPCを同時に操作・管理することは困難である。

 本プロジェクトでは,こうした問題を解決するために、我々が2006年度前期未踏ソフトウェア創造事業で取り組んできた「携帯電話の2次元コードリーダを活用した個人認証システムSUAN」を発展させる形で、「携帯電話とPCを相互に接続・制御するミドルウェア」とその応用ツールを開発する。開発を検討している応用ツールや機能には、携帯電話のPC用2次元コードリーダ化機能、PC用カメラデバイス化機能などがあげられる。また、 SUANを用いた個人認証方式に関して、PC上にソフトウェアをインストールすることを想定したアプローチも検討する。OSやブラウザに認証用プラグインをインストールするタイプのソフトウェア開発を行い、これを利用することで、既存の固定パスワード入力環境や、Web上の個人情報に関する入力の手間を改善することを目指す。


8.採択理由

 本提案は、2006年度前期未踏ソフトウェア創造事業で取り組んできた「携帯電話の2次元コードリーダーを活用した個人認証システムSUAN」を発展させ、「携帯電話とPCを相互に接続・制御するミドルウェア」とその応用ツールを開発するものである。ワンタイムトークンとして2次元コードを用い、それを利用者エージェントと携帯電話との関連付けのしるしとして用いることによって利用者エージェントの個人認証を実現し、認証サーバ上でその認証後にセッションを管理することによって複数のPC間と携帯電話間、PCと携帯電話相互の情報共有と制御まで行うことにオリジナリティがある。本システムが実現できれば、携帯電話のPC用入出力デバイス化や個人認証を目的とした携帯電話のハードウェアトークン化への応用が考えられ、現在利用できるツールのもつ問題点を解決するものになると期待できる。2006年度前期未踏ソフトウェア創造事業での成果を利用することができるので、実現性が高いものと考えられる。




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