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2006年度未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

井上 恭輔 (津山工業高等専門学校

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  リトルスタジオインク株式会社



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  誰かを感じるウェブコミュニケーション -ブラウジングコミュニケータ「Antwave」の開発-



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

この瞬間、全世界で何億という人間がインターネットにアクセスしています。しかし今日までのウェブブラウジングにおいて、同時にインターネットへアクセスしているはずの誰かの存在を「感じる」事はできませんでした。
本システムでは広大な情報の海であるウェブそのものをコミュニケーションフィールドに見立て、ウェブブラウジングという行動そのものを使って他者とコミュニケーションを取ることができる新しいコミュニケーションシステムの提案を行います。
 ・エクストラリンク
 エクストラリンクとは利用者のページ間の遷移に基づいて生成される統計リンク情報です。
多くのユーザが移動したページ間にはより太いリンクが作られ、人が通らないリンクは時間の経過とともに消滅していきます。これは言わば、利用者の足跡によって作られるネット上の獣道のようなものです。本システムではこのエクストラリンクを可視化し、ナビゲーションマップとして表示します。マップ上には周辺のページを参照している利用者が表示され、気軽にメッセンジャーで声をかけたり、IP電話で話しかけたりすることができます。
 ・シェアブラウザ
エクストラリンクで知り合った人と1つのブラウザウインドウを共有することができる機能です。URLや画面デザインだけでなく、ウインドウサイズやスクロール位置までも共有し、一緒にインターネットを閲覧することができます。画面には人数分のマウスポインタが表示され、誰かがリンクをクリックすれば全員のページが切り替わります。表示ページにはフリーハンドで書き込みを行うこともでき、円滑な意思疎通を行うことができます。
 ・その他にも閲覧の足跡を記録し共有する「フットマーク機能」など、“誰かと一緒にネットを楽しむ”ための様々な機能を搭載する予定です。
ネットで誰かを感じ、出会い、そして共に歩き出すことができるような、温かみのあるインターネット体験を提供できるシステムになればと思います。



7.採択理由(担当PMからのコメント)

元未踏PMの梅村恭司さんから教えられ,応募以前から学会等で井上君のアイデアと開発したプロトタイプは知っていたのだが,今回の提案は概念的にも技術的にも一層の磨きがかかった.驚いたのは,これまでのプロトタイプ実装を一旦捨て,またゼロからつくり直すという提案だったこと.こういう人にこそ未踏ユースに応募してもらわないと思っていたのだが,その期待を超えた提案だったので,そうでなくっちゃと快哉.このようなスクラップアンドビルドにより,ソフトウェアの完成度は一層上がるだろう.
井上君はすでに十分に面白いソフトをつくっているのだが,開発するソフトウェアに対する社会学的な理論武装というか,文系的な文章力やプレゼンテーション能力が素晴らしい.これからのソフト開発にはこういう力も必要だ.正直なところ,まだ若いのにそんな言辞を弄せずともいいのではないかと思わせるくらいだが,それを裏付ける実装能力の高さは本物だ.高専のプログラミングコンテストで最優秀賞・文部科学大臣賞を3回,審査員特別賞1回,つまり4年連続受賞の実績は半端ではない.




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