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2005年度下期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書

 


1.担当PM

   酒井 裕司 (株式会社イグナイトジャパン ジェネラルパートナー)


2.採択者氏名

開発代表者

 中島 薫 (Timeline Networks (個人事業)代表)

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 創夢


4.委託金支払額


 9,470 ,000


5.テーマ名


  デバイスの枠を超え情報の所有を実現するTimelineサービスの実現

 


6.関連Webサイト


  http://www.timelinenetworks.com/


7.テーマ概要


 「一度見た情報は忘れない」
 「同じ情報を、いつでも、どこでももう一度取り出し、参照できること」

 これまでのInternet環境では、ともすれば疎かにされてきたポイントに対する解決策として、既存の技術を応用しつつ新しい方法論を導入し、ネットワーク上に「個人の知識としてのデジタルデータの集積場所」の構築を目指します。

 パーソナルコンピューターで一度参照した情報を、なぜ携帯電話ではいちいち改めて探さなくてはいけないのか?
 携帯電話で参照できる情報が、なぜPDAやカーナビで同様に利用できないのか?
 機器の故障や携帯電話の機種変更の度に、なぜ多くの情報が失われてしまうのか?
 一度購入したデジタルコンテンツが、なぜ端末と共に失われなくてはいけないのか?

このプロジェクトは、このように儚い存在であるデジタルデータの扱いを改善し、「自分のこれまでの行動」を軸に、より柔軟かつ、誰にでも理解可能な形での情報管理を可能とすることを目標とします。

 システムの基本的なポイント:
 Webページなどで使用者が「何の情報を参照したか」を、URLではなく、URNなど情報の固有識別子としてサーバーに記録、この情報を元に、使用者が自分でどのような情報を参照したかをリストとして提供し、データ形式に縛られない再参照を実現します。
 参照情報がURLHTMLから切り離されるため、データ形式に依存せず、様々なデバイスやサービスと容易に連携が可能となります。
 また、使用者は、自らの行動が一覧として表示され、再参照を要求するだけであり、操作方法等を意識することなく、携帯電話の着信履歴のように、誰もが直感的に利用可能なインターフェイスを提供します。


8.採択理由

 明確なニーズが単純に理解できるアプリケーションであり、使い勝手における整理においても才能がうかがえます。よって採択としました。

 





9.開発目標


上記目的を達成するためには、

 

・PC上での閲覧履歴の取得

・サーバー容量とサービス可用性を考慮したコンパクトな形でのサーバーへの送信

・アクセス先ページからの、重要なメタ情報の抽出

・携帯の機種と使い勝手を考慮したシンプルなユーザーインターフェイスの提供

 

等の技術的課題をクリアする必要がある。当プロジェクトにおいては、これら課題をクリアしたβサービスを一定数以上のリアルユーザーに提供し、使い勝手の検証を行うことが目標となる。


10.進捗概要


当プロジェクトにおいては

http://mytimeline.jp/About/WhatIsMyTimeline.htm

において、実際に稼働可能なクライアントアプリケーションの配布が行われ、かつ、サーバー上にて、PCからアクセスされたWeb情報の履歴を参照可能な状態の検証が行われた。

稼働したシステムは高い安定性を示し、プロジェクトの計画趣旨から考えれば必要十分な達成がなされたと言える。


11.成果


当プロジェクトの直接の成果は、

http://mytimeline.jp/About/WhatIsMyTimeline.htm

にて提供されるアプリケーションとサービスとなる。

それに加え、プロジェクト期間中にβサービスを提供できたことにより、実運用に伴う各種障害の検知をはじめ、サービスの使い勝手の検証、ビジネス的な方向性に対する様々な参加者のフィードバックなど“使われるアプリケーション”として欠くべからざる知見が得られたことが最も重要な成果といえるだろう。


12.プロジェクト評価


現実における限定された時間、リソースの制限。その制限内における有益な機能の提供と、それを可能とした個人の力量の発露としてのプロジェクトの遂行という見地から、当プロジェクトは極めて満足できる達成を示し得たといえる。

機能面において、整理されたユーザーインターフェイスのタグ抽出テンプレートの設計、また、サーバー機能との融合には設計センスがひかり、優れた開発者として評価できる。


13.今後の課題


アプリケーションとしての完成度は高いプロジェクトだが、残された課題は、このアプリケーションに対して、どのようなビジネスモデルを定義するのかということになる。




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