本プロジェクトではWeb上で利用可能なドローツールの開発を行います。
Webを利用して誰でも手軽に情報発信や共有ができるようになり、特にBlogやWikiを利用して文字情報を編集しやり取りすることは簡単になりました。しかし文字情報と違い、イラストや図を公開し共有するにはPC上でのファイルの編集やアップロードなどに手間がかかるため手軽できません。そのためWeb上で編集可能なBlogやWikiに比べて敷居が高く、繰り返し編集することが面倒です。掲示板などで使われるペイントツールもありますが、ラスター画像はテキストやベクター画像に比べて再編集が難しいという問題があります。
また、PNGやJPEGは公開されても、そのオリジナルフォーマットファイルはあまり公開されないため、他の人の描いた絵や図を再編集・再利用することが難しくなっています。
BlogやWikiのようにWeb上で直接イラストや図を編集することができれば、素早く公開や再編集が行えるだけでなく、他の人の描いたイラストを再利用したり、誰かと協同で図を編集するといったコミュニティの力を使った新しい絵の描き方、新しいコミュニケーションも可能になります。また、Web上で利用できることでどの絵がどの絵に利用されたか、といった著作者をたどることや、絵がどのように成長して言ったかを知ることができるなど、新しい絵の利用形態も考えられます。
本システムを通じて、Web上で・仕事で・研究で、イラストがより効果的に利用されることで、コミュニケーションや知的な生産活動を支援することを目指しています。
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