ファイルの内容だけでなく、情報の周辺に存在する環境スキーム(PCの内部環境と実世界の外部環境のさまざまなメタデータを組織化したもの)を利用することで、記憶を連想的にたどることができるシステムを提案する。
本システムを利用することで、ユーザは既存のキーワード検索や階層管理から開放され、もっと環境に応じて関連付けられた情報を自由に選択して、より柔軟なファイル管理を行うことができるようになる。これを以下の機能により実現する。
@ 記録:環境メタデータの記録
本システムは環境スキームとして、ファイルに関係する人、操作していた時間、場所、デスクトップ、同時に利用していたプロセスのメタデータを組織化して記録し、ファイル間の関係性や類似性を算出することができるデータベースシステムを構築する。
A 検索:ビジュアル検索
記録した環境メタデータを用いて、新たな視覚検索インタフェースを実装する。検索結果として属性を視覚的に表示する。検索条件を設定し、情報の多面的な検索が動的かつ視覚的に行える。
B 活用:タブ型デスクトップ
環境情報をひとまとめでメタデータとして管理し、タブによる簡単な切り替え操作で、デスクトップに表示されるデータやアプリケーションをまるごときり変えるタスク管理を開発する。また、デスクトップを簡単に切り替える専用デバイスも開発する。
本プロジェクトは、多面的な情報管理システムにより、既存のPCのデスクトップ環境に代わる次世代のファイル管理、タスク管理の標準インタフェースとして普及させることを目指す。
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