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2004年度第2回未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書


 



1.担当PM

 

 酒井 裕司 (株式会社イグナイトジャパン ジェネラルパートナー)



2.採択者氏名


 代表者

 加藤 崇 (金沢工業大学 情報工学専攻 修士課程)

共同開発者

 西村 美由紀 (三谷産業株式会社)

 佐々木 和志 (金沢工業大学 工学部 情報工学科)

 石井 充 (金沢工業大学 工学部 情報工学科 講師)



3.プロジェクト管理組織


 北陸日本電気ソフトウェア株式会社



4.委託金支払額

 

 7,531,777円



5.テーマ名

 

 確率モデルに基づくCDNを応用した障害耐性サーバーの開発



6.関連Webサイト


 http://www.geocities.jp/ta_katow/



7.テーマ概要


 広大なインターネット環境において、アクセス集中の回避、負荷分散は常に解決すべき課題となる。当提案においては確率モデルに基づき、負荷増大を事前に予測する仕組みをベースに動的に複数のサーバー間において負荷を分散する仕組みを提供する。



8.採択理由

 

 趣味でサーバーを立ち上げる人のシステムがミッションクリティカルかという疑問はあるものの、サーバーシステム同士の弱分散的な補完関係が広範囲に存在し、全体としては安定な系を構成するというシステム基盤に関してはニーズが高い反面現実的な解決策が不足している領域でした。その中で同提案は実用的な落としどころを独自の視点でとらえていると考え採択としました。提案実現の過程においては、今までの弱結合分散技術固有の障害も存在しうると思いますが、がんばってほしいと思います。




9.開発目標


 動的な負荷分散、障害発生時のフェイルオーバー、分散されるべきサーバーに蓄積されたコンテンツの同期など、基本仕様の実装。実験環境での検証を通じた問題点の洗い出しと可能であればリアルユーザー環境でのシステム稼働までが開始当初に設定した達成目標となる。




10.進捗概要

 

 コンセプトレベルにおけるWebサーバー機能の負荷分散機能に関しては概ね達成しえた。また、制御された実験環境における試験を通じて設計意図に沿った動作の確認を行った。
 実ユーザー環境での確認までは行えなかったが、期間の制約を考えれば進捗内容としては満点といえる。
 実ユーザーに関してもこうした機能に興味を示す複数のビジネスユーザーと具体的な内容に関する折衝を開始できた。



11.成果


 従来は非常に高価なロードバランサーなどを用いなければ実現出来なかった負荷分散機構が、当プロジェクトの成果アプリケーションにより、サーバーレベルで実現できるようになったことは、耐障害性に優れたシステムの敷居を下げるという点において意義が大きい。



12.プロジェクト評価


 提案通りのアプリケーション作成を完了し、性能的な検証まで出来た。複数のプロジェクト参加者をまとめ上げ、達成可能な目標を示し、また、その後の応用も提案し得ていることからプロジェクト提案者と共同参画者は高い能力を有すると言え、ほぼ100点満点の成果を上げたといえる。

 



13.今後の課題


 当プロジェクトにとっての次の課題は、作成された成果を実際のユーザーの現場において如何に検証し熟成させていけるかということにつきる。
 この段階においては、強力なコミットメントが必要になるため片手間で行うことには困難があり、プロジェクト参加者がどれだけのリスクをとり、また、パートナー作りなどよりリアルで具体的な実務能力が試されることとなる。


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