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平成15年度未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書


 



1.担当PM


 田中 克己  (京都大学大学院 情報学研究科 教授)



2.採択者氏名


 代表者

園田 修司(ポップニート 代表)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


 財団法人京都高度技術研究所



4.委託金支払額


 9,992,333円



5.テーマ名


 ハイパーリンク空間からのネットゲームコンテンツ生成支援



6.関連Webサイト


 なし



7.プロジェクト概要


本プロジェクトは、ある目的で作成されるハイパーリンク空間(特に現実のインターネットでの Web 空間)そのものを、動的に変化しつづけるコンテンツソースであると捉え、これをネットゲームのコンテンツとして解釈実行するためのコンテンツ生成支援システムを開発するものである。



8.採択理由


Web探索そのものをゲームと捉えて、しかも,現実のWeb空間をそのゲーム場として解釈する発想は大変興味深いと考え採択します。Webコンテンツのレンダリングをクライアント側で自由に行うことに伴う新しい技術や応用は昨今WWW2003国際会議などでも注目されており、この意味で、本提案は、この方向を先取りする可能性を有しています。ただ、権利処理の問題が生じる可能性も含んでいますので、この問題についての十分な検討を行うこと、および、具体的にいくつかのタイプのゲームを想定してアイデアの新規性・面白さを主張できるような形にソフトウエアを仕上げることを希望します。




9.開発目標


近年のネットワークの常時接続環境/ブロードバンド環境の充実に対し、それを活用したアプリケーションやコンテンツは少なく、これらをいかに創りだしていくかが大きな課題となってきている。そこで、本プロジェクトの開発目標は、現実にインターネット上に構築されている Web 空間の特徴、およびハイパーリンク構造による特徴の両方を、ネットゲームコンテンツ生成支援のために整理し、実際のゲーム開発で利用できるシステムを構築することである。



10.進捗概要


当初の計画通り、進捗は順調であり、大変興味深いアプリケーションも開発するに至った。



11.成果


既存のWebコンテンツのタグに別の解釈を与えてこれをゲームに変換するためのシステム「シルエット」を開発した。また、この「シルエット」の応用例として、既存のWebコンテンツを3次元仮想空間をドライブする形に自動変換するWebDriveという応用を試作した。その他、Weblogの更新をギャンブルゲームにするなど発想の面白さが目立つ。また。開発されたデモプログラムも完成度やデザイン性が高い。



12.プロジェクト評価


ゲーム業界の課題と閉塞感を打破する新たな視点からのコンテンツ生成技術として
高く評価できる。タグの解釈をゲーム用に変えるという発想自体がユニークであり面白い。




13.今後の課題


本システムは他人のWebコンテンツに別の解釈を与えて表示するもので、この意味では、著作権の問題が生じる可能性があり、この点を理論武装することが将来のビジネス化に関しても必須だと考えられる。本システムをWebブラウザと位置づけ,あくまでクライアント側でレンダリングするソフトであると見れば,他人のWebサイトを「ゲーム」と解釈して見る(体験する)訳で,この意味でとどまっている限りは,著作権侵害にはならないという解釈もあり得ると予想される。

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