IPA


IPAトップ





平成15年度未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書


 



1.担当PM


 加藤 和彦  (筑波大学 電子・情報工学系 助教授)



2.採択者氏名


 代表者

桑田 誠

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


 日本エンジェルズ・インベストメント株式会社



4.委託金支払額


 7,970,789円



5.テーマ名


 プレゼンテーション層を2つに分割した、Web用超高速テンプレートシステムの開発



6.関連Webサイト


 なし



7.プロジェクト概要


 Webアプリケーション開発において,ロジックとプレゼンテーションとを分離する方法としてテンプレートシステムが注目されている.テンプレートシステムとは動的にWebページを生成する方法のひとつであり,具体的にはテンプレートであるHTMLファイルをプログラムの中から読み込み,必要な部分を書き換えて出力する.ロジックとプレゼンテーションを分離することにより,プログラマーとデザイナーの分業が可能になり,開発期間が短縮され,メンテナンスも容易になる.
 従来のテンプレートシステムでは,HTMLの中にプレゼンテーションロジックを埋め込む必要がある,プログラミング言語によってテンプレートの記述が異なる,DOMを用いるため動作が遅いなどの欠点があった.
 本提案では,次のような特徴を持つ新しいテンプレートシステムの開発を行う.
 ・プレゼンテーション層を,プレゼンテーション本体とプレゼンテーションロジックの2層に分割する.これにより,テンプレートの中にプレゼンテーションロジックを埋め込むことがなくなる.
 ・プレゼンテーションロジックの記述をプログラミング言語と独立させる.これにより,例えば使用する言語がPerlからPHPに変わっても,プレゼンテーション層はまったく変更する必要がなくなる.
 ・事前コンパイル機能を導入する.これにより,極めて高速なテンプレートシステムになる.
 ・「不完全なDOM」を採用する.これにより,DOMの重さや複雑さを排除し,またXMLやHTML形式以外にも応用可能となる.




8.採択理由


実際的なソフトウェア開発の中から導き出された工夫の提案である。これまでにも、今回の提案の準備となるシステムの実現を行っており、今回の提案の実現可能性も十分に高いものと期待できる。




9.開発目標


 本提案では,テンプレートをプレゼンテーションデータとプレゼンテーションロジックとに分離して定義できるようなテンプレートシステムを開発する.またHTMLデザインが崩れる,動作が遅い,開発言語を変えるとテンプレートも変更しなければならない,といった従来のテンプレートシステムが持つ欠点をすべて克服するようにしている.テンプレートシステムは本来,プログラマーとデザイナーとが協力しあえるような仕組みを提供できるはずである.しかし従来のテンプレートシステムは,プログラマーの都合を優先させているものが非常に多い.例えば,テンプレートとなるHTMLファイルのHTMLデザインが崩れてしまう,HTMLの仕様にはない独自のタグを強要する,デザインツールと相性が悪い,などである.これではWebデザイナーに使ってもらうことができない.
 本提案によるテンプレートシステムでは,Webデザイナーにとって扱いやすくなるよう考慮して設計している.




10.進捗概要


 下記の開発を行った:
・ テンプレートシステムの仕様策定
・ 各種プログラミング言語の調査
・ テンプレートシステムの実装
・ ユーザーズガイドの作成
・ HTMLファイル検証用ツールの作成
・ サンプルアプリケーションの作成



11.成果


 緻密な設計に基づいた実現が行われている.ドキュメントもよく書かれている.



12.プロジェクト評価


 予定通りの順調な開発状況が行われた.



13.今後の課題


 完成度を高め,ユーザコミュニティが育つための努力をして頂きたい.

  ページトップへ   






  Copyright(c) Information-technology Promotion Agency, Japan. All rights reserved 2004