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平成15年度未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書


 



1.担当PM


 梅村 恭司  (豊橋技術科学大学 情報工学系 助教授)



2.採択者氏名


 代表者

美馬 秀樹(東京大学大学院 工学系研究科 助手)

共同開発者

尹 泰聖(株式会社 オープンナレッジ 代表取締役)



3.プロジェクト管理組織


 株式会社オープンナレッジ



4.委託金支払額


 15,487,167円



5.テーマ名


 子供のためのウェブ情報検索支援システムの開発



6.関連Webサイト


 http://www.knowledge.t.u-tokyo.ac.jp/



7.プロジェクト概要


教科書に記載されている情報を整備し、子供に伝えたいに対する参照情報としてWorld Wide Webを利用できるようにするというシステムである。このWebの利用方法が、いままでのものと決定的に違っているのは、Webにある情報を探すのではなくて、伝えたい情報の補強として、Webを使うという使い方である。これを実現するために、教科書で伝えたい情報をXML化して蓄積し、それを利用しながらWebを利用する専用のブラウザを開発する。



8.採択理由


単に、子供のためのシステムを一つつくるだけの提案であったならば、波及効果が得られるとは考えられないが、伝えたい情報を組織化したうえで、その情報の肉つけとしてWebを利用するという利用法は、Webをつかってアイディア・主張を伝達していくという上で新しい情報伝達のフレームワークと考えられる。Webから情報を取り出すという発想はよくみられるが、伝えたい情報にしたがってWebの見え方を変えるという発想はユニークであり未踏プロジェクトとしての意味があると判定できる。別分野で知識の構造化を行っており、これは独自な技術シーズと考えられる。また,開発体制についても、集中して開発していただけると判定できた。採択しなかった場合、実際的に子供向けの情報体系整備が不可能で、この提案は実現できないものと考えられる。




9.開発目標


教育現場で役に立つような特殊な知識をもつブラウザと、教育で伝えたい情報を電子化したとき、その情報を効果的に表示して、作成者のために内容を検査するシステムを作成する。そして、実際に教育現場で適用し、その有効性を評価する。



10.進捗概要


教育のために使える知識のオンライン化作業と、オンライン化した作業を提示するブラウザを完了し、Web情報との連携が実現され、当初の目的が実現された。



11.成果


教育知識をXMLのデータとしてオンライン化したもので、かなりまとまったものが実現できた。これは、ある程度の深度と単純性をもち、かつ、時間的にも安定な知識であるので、利用価値が高い。また、それを視覚的に表示するブラウザも、知識の提供の仕方として新しい価値のあるものといえる。




12.プロジェクト評価


サーチエンジンを利用したシステムであるので、サーチエンジンとの連携の契約が商用システムとして使うときに、注意しておかなければならない項目である。しかしながら、教科書の知識の整備状況は予定通りであり、網羅性も高い。実際に、システムを利用すると、その先進性がだれにでもわかるレベルであり、その波及効果は高い。



13.今後の課題


World Wide Webとの連携が、最重要課題である。既存のサーチエンジンは、利用できる回数の上限があり、それを守ると、効果的な運用や評価はできない。サーチエンジンを保有している組織との連携が重要な課題である。

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