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平成15年度未踏ソフトウェア創造事業  成果評価報告書(プロジェクト全体について)



 プロジェクトマネジャー: 喜連川 優


1.プロジェクト全体の概要


 本プロジェクトでは、新しい情報処理応用、基礎技術に関する開発を公募した。主に対象とした分野は以下の通りである:
 ・ ウェブ空間の可視化、面白いポータル、ウェブマイニング、ロケーションに適した情報配信、クリックストリーム解析、情報推薦システム、情報サマリーシス テム、情報共有システム、分野特化型サーチエンジンなどを始めとする 各種ウェブ応用ソフトウェア。ユビキタス情報処理、コンテンツのパーソナリゼーショ ン、コンテンツ生成・管理・配信システム。
 ・ 実世界とサイバー世界をつなげる新しいアプリケーション、実世界における新しいコミュニケーションを支援するソフトウエア。
 ・ トランザクション処理、データベースシステムに関連する基盤ソフト、基盤ツール、高信頼システム、GRID、P2P、ストレージ管理ソフトウエアなど。
また、上記のテーマにはこだわらず、見たことの無い夢を与える情報技術、「すごい」とうならせるソフトウエア、度肝を抜く新鮮なIT技術、心をなごませるシステムなど萌芽的なアイディアを推奨した。
 本プロジェクトには43件の応募があった。書類審査によって候補を10件に絞り、応募者毎にヒアリングを行った結果、7テーマを採択した。採択後に1名の開発者が辞退し、最終的に以下の6件を推進することとなった:

1.奥村 学  blogページの自動収集と監視に基づくテキストマイニング
2.伊藤 雄一  実空間と仮想空間をシームレスに融合するインタラクティブ・マルチメディアコンテンツ技術の開発
3.浜田 玲子  家庭におけるマルチメディア調理支援システム
4.金沢 輝一  高精度のWWW&パーソナルサーチエンジン
5.石若 裕子  声まね練習ソフト〜これであなたも芸達者?〜
6.山口 智美  GRIDに対応した自動並列分散化コンパイラとその視覚化支援環境の開発

 8月に田中克己PMと合同でキックオフセミナーを行い、各プロジェクトについて全体的な方針を定めた。11月には、中間成果報告会も田中克己PMとの合同で開催し、各開発者の中間成果を確認し、後期の開発の方針を定めた。
 後期は2月に、田中克己PMと合同で最終成果報告会を開催し、成果の確認を行った。また、状況に応じて必要な場合には、開発者の個別訪問を実施した。



2.プロジェクト採択時の評価(全体)


 審査に当たっては、以下のようなソフトウェアの提案を重視した:
1)わくわくするようなソフトウエア
2)多くの人々に役立つソフトウエア
3)見たことのない新しいアイデアがあふれるソフトウエア
4)やすらぎを与えるソフトウエア
5)笑いを引き出すソフトウエア
6)お金儲けが出来そうなソフトウエア
 今年度は萌芽的なアイデアからビジネスを目標としたソフトウェア開発まで多様なテーマが採択できた。奥村開発者は、blogという新しい素材を対象としており、自然言語処理を用いた新たな知識抽出に挑戦する。伊藤開発者は、これまで開発を積み上げてきた実空間と仮想空間の接合技術をもとに斬新なアプリケーションの創出を目指している。浜田開発者は、博士論文の成果を発展させ、料理サポート用マルチメディア素材作成支援を目指し、多くの人々に役立つ本格的なソフトウェア開発を課題とした。金沢開発者のテーマは、昨年度からの継続開発であり、独自の情報検索手法の高度化と商用化を目指す。石若開発者のテーマは音痴矯正、声真似による芸の創出という斬新な目標を持ち、笑いを引き出すソフトウェアの開発を目指す。山口開発者は可視化を用いた自動並列化コンパイラ技術の開発に取り組み、GRID技術のコア技術の創生を目指す。



3.プロジェクト終了時の評価


 前期においては、一部テーマにおいて開始時に若干の軌道修正を行ったが、どの開発においてもおおむね目標を達成することができた。前期終了時に、必要に応じて開発方向の修正を行い、後期の開発を推進した。前期後期と契約手続き等が煩雑な中、各開発者の努力により幾つかのテーマでは予想以上の完成度を備えた成果が得られ、全体的にも多くのテーマで当初の目標を達成できた。ただし、残念ながら、十分な完成度が得られないまま終了したテーマもあった。詳細は個々の評価を参照されたい。






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