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平成15年度未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書


 



1.担当PM


 喜連川 優   (東京大学 生産技術研究所 教授 戦略情報融合研究センター長)



2.採択者氏名


 代表者

浜田 玲子(東京大学大学院情報理工学系研究科 特任助手)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


 財団法人京都高度技術研究所



4.委託金支払額


 7,368,661円



5.テーマ名


 家庭におけるマルチメディア調理支援システム



6.関連Webサイト


 なし



7.プロジェクト概要


 本プロジェクトは、料理支援のためのマルチメディアコンテンツを自動生成するためのソフトウェアの開発を目的としている。本ソフトウェアは、映像とテキスト教材の対応付けによりマルチメディアデータを作成する。テキスト教材からは、最適手順を抽出し、これらのデータを適切にユーザに提示することで料理支援を行う。また、台所環境に適応したインタフェースおよび入出力デバイスを実装する。



8.採択理由


 料理サポート用マルチメディア素材作成支援ツールを目指す。アプリケーションの選択が肝といえ、テイストがすばらしい。従来の実績に基づき、実用レベルの成果が期待される。




9.開発目標


 本開発では、以下の機能を備えたシステムの実現を目指す。
1) マルチメディアコンテンツ作成機能
 レシピのテキスト教材と映像の対応付け処理を行いマルチメディアコンテンツを生成する。
2) ソフトウェアインタフェース機能
 映像およびテキスト内容とその構造の表示、テキストと映像の相互呼び出しなどのユーザインタフェース。
3) 手動対応付け機能
 対応付けの間違いをユーザが訂正できるようにする。
4) 最適手順提示機能
 調理の最適手順を抽出しユーザに提示する。
5) レシピの検索機能
 レシピを素材名などのキーワードで検索できるようにする。
6) ハードウェアインタフェース機能
 台所に適したハードウェアと入力インタフェース。




10.進捗概要


 前期では、1)における疎粒度の対応付け機能を実現し、2)、3)についてはほぼ開発を完了した。また、4)については、最適手順の計算が終了したと仮定して、その定時機能を実現した。後期には、主に4)の最適手順計算アルゴリズムの開発を行い、さらに当初の開発予定にはなかった機能として、複数レシピの最適手順提示機能を実現した。その結果、1)における細粒度の対応付け、および5)、6)については、本年度での実現を見送った。



11.成果


 比較的粒度の大きい料理マルチメディアコンテンツが作成された。このコンテンツを基にして、映像とテキストの提示、手動による対応付け訂正機能、最適手順の表示機能とその複数レシピへの対応などが実装され、完成度の高いユーザインタフェースが実現できた。



12.プロジェクト評価


 若干の開発方向修正を行い、未開発の部分も残ったが、実現したソフトウェアの完成度は非常に高く、未開発部分を補って余りある成果が得られたと確信する。特に新たに実現した複数レシピの最適手順提示機能は、基になっているコンテンツにはない、新しい価値を創造しており、非常に有用であると思われる。実際にユーザにヒアリングを行い、当該機能に対するニーズが高いことから開発の動機を得ており、センスの良い研究、開発を実現出来たと考えている。複数の料理をたくみにスケジュールし、同時刻に全ての料理を完成させることは容易ではなく、スケジューリング問題としてはさほど複雑ではないものの利用者にとっては有益である。情報家電への組み込みも期待できる実用性の高い仕上がりになっており、今後更なる展開が期待される。



13.今後の課題


 進捗概要で示した未開発部分の実現に加え、複数人を対象とした表示手法などインタフェースに関する改善が課題として残された。また、最適化のアルゴリズムについてもより複雑なケースへの対応が必要と思われる。
今成果については、学会での発表も検討中である。


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