Society 5.0の実現の場としてデータ利活用型スマートシティの取り組みが社会的に進むとともに、企業はスマートシティに参加して様々なデータの利活用による新たなサービスを創出し、都市に参画するステークホルダーの多くが利益を享受することができるようになります。しかし、企業はパーソナルデータを取り扱うことで発生するプライバシーリスクを認識し管理しなければならないという課題を負うことになりますが、次のような理由から課題解決の難しさがあります。
“スマートシティ”と“プライバシー”それぞれの理解を助けるガイドラインやドキュメントは多く発行されていますが、本書ではそれらの内容についてフレームワークを用いて整理しており“スマートシティにおけるプライバシー”についての課題・事例・管理策を俯瞰的に捉えることができるようになっています。本書が、これからスマートシティへの参加をはじめる企業の担当者の助けになれば幸いです。