2020年7月9日
産業アーキテクチャ設計を推進すべき候補となるテーマをインキュベーションラボとして募集し、Society 5.0の実現に向けた各種支援を実施します。
※2020年8月11日募集を開始しました。産業アーキテクチャの検討事業インキュベーションラボテーマ募集開始
※2020年10月16日結果を公表しました。産業アーキテクチャの検討事業インキュベーションラボテーマ 結果公表
Society5.0※1 の実現に向け、社会システムや産業構造の最適な連携等を通じ、その総合的な信頼性等の確保と日本の産業競争力の強化を図ること、また社会的課題を解決することを目的として、5月15日「デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(Digital Architecture Design Center: DADC)」は創設されました。DADCは、多様なステークホルダーの参画を得て、透明性、公平性、中立性を確保しつつ、社会システムや産業構造の全体の見取り図である「アーキテクチャ※2」を設計し、デジタル時代に必要となる分野横断的な社会インフラを構築していきます。同時に、DADCでは設計を主導できる専門家の育成も行います。DADCは、Ⅰ.規制分野、Ⅱ.政府公共調達分野、Ⅲ.産業基盤分野 の3つの分野から優先的にテーマを選定して取り組んでいきます。
今回ご紹介する「インキュベーションラボ」の取組みは図1における ②にあたる取組みとなります。
※1 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
Society5.0
※2 その環境下におかれたシステムの基本的なコンセプトや特性であり、要素と要素間の関係性や、設計や進化の原則として表現される(ISO/IEC/IEEE 42010:2010)
図1 DADC全体像
インキュベーションラボとは、DADCが取り組むべき産業アーキテクチャのアイデアを、その実現に関心のある民間企業等から募集する枠組みです。今回、インキュベーションラボとしての第一回の募集を2020年8月上旬(日付未定)より開始いたします。インキュベーションラボでは、アーキテクチャ設計を通じた各種支援を実施することで、応募テーマの特徴に適した展開方法を検討します。
インキュベーションラボで採択されたテーマは、DADCを中心に応募者及び多様な組織・機関・専門家と連携しながら、半年間を基本に以下に取り組みます。
上記の取組みを通し、応募テーマの特徴を踏まえた解決すべきクリティカルな課題を明確にした後は、必要に応じ、多様なステークホルダーと連携したアーキクテチャ設計を本格化するためのワーキンググループ(WG)をDADCに設置することを目指します。
※仮に、半年間の議論を経てアーキテクチャ設計以外の取組みがより重要であること等が発見できた場合には、必ずしもWG設置を目指すのではなく、技術開発、標準化、普及啓発等の各種展開を支援する専門機関との連携も併せて検討します。
図2 アーキテクチャ策定から実用化検証・普及までの流れ(イメージ)
図3 インキュベーションラボ後にワーキンググループ化する場合の実施事項・ステークホルダーとの連携(イメージ)
前述のインキュベーションラボの取組みを推進するために、DADCが応募者やその他のステークホルダーと連携しながらアーキテクチャ設計に着手するための前提整理や設計の試行を主体的に行います。そのためのDADCによる支援内容は下記になります。
応募されたテーマの採択は、DADCにおいて開催される有識者会議による審議を経て、DADCが決定します。
提案募集は8月上旬(日付未定)に開始する予定です。
応募方法は、下記の提案書項目に従い、必要事項を記入して応募頂くことを想定していますが、詳細は募集開始時にお知らせします。
※2020年8月11日募集を開始しました。産業アーキテクチャの検討事業インキュベーションラボテーマ募集開始
【提案書項目(案)】
本件に関するご意見・お問い合わせは以下の連絡先へお寄せください。
IPAデジタルアーキテクチャ・デザインセンター 菊地、高橋
E-mail: