2012年5月22日
独立行政法人情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)情報処理技術者試験センターは、「共通キャリア・スキルフレームワーク」の「知識体系(BOK:Body of Knowledge)」の最新版に対応するとともに、ITの新しい技術動向やビジネス環境の変化等をより的確に反映することを目的として、全試験区分の「出題範囲」および「シラバス(情報処理技術者試験における知識・技能の細目)」について見直しを実施し、その改訂版を公開しました。
URL: http://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_hanni_skill.html
近年の多様化するビジネスモデルに対応し、各企業が高度IT人材育成を進める上でより有効かつ柔軟に活用できるよう、IPAでは高度IT人材育成・評価のための共通の枠組みである「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)(*1)」を2012年3月26日に公開し、その中で「知識体系(BOK)」の改訂を行いました。
一方、クラウドコンピューティングの急速な普及、Webアプリケーション開発の拡大等、ITを取り巻く環境は大きく変化しています。また、昨今、マルウェアやサイバー攻撃の高度化・複雑化等によって企業活動や国民生活における脅威が増大しており、情報セキュリティの重要性が一層高まっています。
情報処理技術者試験の各試験区分では、常にこのようなITに関する技術動向や社会情勢等を踏まえて試験問題を作成し、出題しているところですが、今般、これらの重要なキーワードを出題範囲に取り込むとともに、「共通キャリア・スキルフレームワーク」の新しいBOKに対応し、更に新しい技術動向やビジネス環境の変化をより的確に反映したものとするため、全試験区分の「出題範囲」および「シラバス」について見直しを行いました。
〔見直しにおける主な観点〕
- (1) 多様化する脅威や情報セキュリティ対策の追加等、情報セキュリティ分野の全面見直し
- (2) クラウドコンピューティングの急速な普及
- (3) Webアプリケーション開発の拡大と関連技術の進歩
- (4) スマートグリッド、ソーシャルメディア等、IT社会基盤の進展
- (5) 経営戦略マネジメント、法務等、ストラテジ系分野の充実
- (6) その他、重要項目の明示、用語の整理 等
午前の出題範囲については、現行の知識項目例(約680項目)に対し、上記の観点から新しい技術関連用語等の追加(約150項目)および技術の陳腐化による削除、用語の整理等(約30項目)を行った結果、知識項目例は約800項目となりました。ITパスポート試験の出題範囲(別紙参照)および午後の出題範囲についても、同様の観点から試験区分ごとに見直しを行いました。
また、出題範囲の見直しに伴い、全試験区分のシラバスについても、それぞれのレベルに応じて、重要なキーワードの追加等を行いました。
公開資料
- 「試験要綱」Ver 1.5
- 「情報処理技術者試験の出題範囲」改訂版
- 「情報処理技術者試験の出題範囲」改訂版(変更箇所表示版)
- 「シラバス(情報処理技術者試験における知識・技能の細目)」Ver2.0(全試験区分)
詳細については次のページをご参照ください。
【試験要綱・シラバス・過去問題など】
URL: http://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_hanni_skill.html
脚注
(*1) | 「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)」 http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/ccsf/download.html |
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