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IPAについて

プレス発表 企業の競争力やIT人材育成強化のための参照モデルを導入活用事例集として提供

2010年6月3日
独立行政法人 情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣 浩司)は、「ITスキル標準」(※1) と「情報システムユーザースキル標準」 (※2)の更なる普及を目的に「ITスキル標準 導入活用事例集2010」および「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」の2種を、2010年6月3日からIPAのWebサイトで公開しました。これら事例集は、企業の差別化や競争力強化のためにIT人材の育成を必要とする企業が、参照モデルとして活用することが可能です。
URL:http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/download.html

 ITがあらゆる経済活動に浸透し、社会インフラ化していく一方で、産業全体はグローバル化し、国境を越えた競争の時代に入りました。それとともに、わが国の競争力を強化していくためには、IT分野に従事する人材の確保がますます重要となっています。

■「ITスキル標準 導入活用事例集2010」

 「ITスキル標準」はITサービス企業が経営戦略、事業計画、人材戦略などを基に、効果的なIT人材の育成を図れるようにすることを目的に策定されたものです。IPAが5月20日に公開した「IT人材白書2010」では「ITスキル標準」の活用状況に関する調査を行っており、従業員数1001名以上の企業での活用率は91.2%ですが、300名以下の企業では50%にも満たず、中小ITサービス企業への普及が進んでいないことがわかりました。また、ITスキル標準を活用したことがある、活用を検討したことがある企業は、以下のような活用・検討の際の課題を挙げています。

【ITスキル標準を活用したことがある、活用を検討したことがある企業が感じた課題】

(1) 自社のIT人材に必要なスキルの明確化が難しい 52.2%
(2) ITスキル標準の内容を自社向けにカスタマイズすることが難しい 50.0%
(3) 導入の効果が分かりにくい 32.3%
(4) 内容が分かりにくい 29.3%
(5) 具体的な活用方法・手順が分からない 27.7%

 これらの結果からIPAでは、ITスキル標準の更なる普及には上記の課題解決が有効であると考え、既に導入を進めている企業の事例を調査・分析して「ITスキル標準 導入活用事例集2010」としてまとめました。本書は主に、次の目的で利用されることを想定しています。

(1) 「ITスキル標準」の未導入企業に対する導入の普及・啓発
(2) 「ITスキル標準」導入済み企業に対する有効な活用モデルの提示

 「ITスキル標準 導入活用事例集2010」は、14社のモデル的な事例に加え、ITスキル標準を正しく使えていないケースについても紹介しています。この14社はITスキル標準を導入した際の活用目的が分類されているので、今後導入を検討する企業にとって自社に近い事例を参考にすることができます。

■「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」

 「情報システムユーザースキル標準」は情報システムを利用するユーザー企業を対象にし、自社の情報システムの構築に必要な人材とその育成、および最適配置を目指して策定されたものです。
しかし、利用にはユーザー企業が自社の置かれている環境や経営課題に併せて、カスタマイズするよう設計されているため、自社適用が困難で、参考となる事例公開が求められていました。そこで「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」を作成しました。
「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」には10社の多様な業種の企業が事例として紹介されているだけでなく、これから導入する企業にとって参考となる目的・効果一覧表や工程別ヒント一覧表が付録に収録されています。

 2種の事例集を活用することで、各企業の考え方やそれに対応する具体的な導入活用方法、異なる各社の取組みが把握でき、「ITスキル標準」、「情報システムユーザースキル標準」の導入検討が行いやすくなります。
今後、サービス提供側、利用者側双方のITスキルが向上することにより、日本のIT産業の競争力が高まり、国際的に優位なポジションを確立することに寄与することを期待します。

※1
IT スキル標準:ITSS(Skill Standards for IT professionals)は、各種IT 関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標で、産学におけるIT サービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」(共通枠組)を提供するために策定されたものです。情報サービス産業界を11職種35専門分野に分類し、キャリアフレームワークとしてまとめ、それぞれの分野ごとに、個人の経験と実績に基づいた7段階のレベルを規定しています。

※2
情報システムユーザースキル標準:UISS(Users' Information Systems Skill Standards)は、ユーザー企業における情報システムに関する適切な人材配置の促進と、それによるユーザー企業の競争力強化に資することを目的として、組織や人材に必要となるスキルおよび知識を、網羅的かつ体系的に整理・一覧化したものです。

■頒布方法

ダウンロード
http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/download.html
冊子購入:IPAウェブサイトから申し込み(6月3日より提供開始)
http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/index.html


本件に関するお問い合わせ先

IPA IT人材育成本部 ITスキル標準センター 島田/増田

Tel: 03-5978-7544 Fax: 03-5978-7516

報道関係からのお問い合わせ先

IPA 戦略企画部広報グループ 横山/白石

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