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IPAは、日本OSS推進フォーラム(代表幹事:桑原洋(株式会社日立製作所取締役))の開発基盤ワーキンググループと連携し、OSSの性能及び信頼性に関する評価と障害解析ツールの開発をテーマとしたプロジェクト「OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発」を推進してきました。
本プロジェクトは、OSSをエンタープライズ分野のサーバとして活用する場合に必要なノウハウを提供することにより、国内でのOSSの普及、拡大を目指すものです。この度、本プロジェクトの2005年度分の成果として、性能・信頼性評価結果のまとめ、評価手法開発(評価手順書及び環境定義書)及び障害解析支援ツールのバージョンアップが終了しましたので、これを公開し、自由に活用して頂くことにしたものです。
なお、本プロジェクトはIPAからの委託により、下記の11社によって実施されました。
・実施企業:
(株)日立製作所(幹事会社)、(株)SRA、(株)NTTデータ、新日鉄ソリューションズ(株)、
住商情報システム(株)、ターボリナックス(株)、(株)テンアートニ、日本電気(株)、
(株)日立システムアンドサービス、ミラクル・リナックス(株)、ユニアデックス(株)
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(五十音順)
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1. OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発の概要と具体例
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1.OSSの性能・信頼性評価
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性能・信頼性評価に関する成果として、OSSを業務システムに用いる際に必要となる性能・信頼性評価手順、評価環境等を定めた文書を作成、公開しました。それを用いて2005年度は、最新のカーネルと従来のカーネルの信頼性比較評価や、クラスタ構成をとった場合のPostgreSQL、MySQLの性能・信頼性評価を行い、結果や考察を手順とともに公開しました。クラスタ化、64ビットOSを用いたメモリ増強等、システム構成を工夫した場合にOSSが適用可能になる領域を明らかにしました。また、これを利用することで、誰でも同じ手順で性能、信頼性の評価ができます。
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2.障害解析ツール開発
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OSSで構成されたシステムの障害復旧までの時間を短くするために、障害解析ツールの開発を行い、実際に活用した事例を合わせて公開しました。障害事例を分類し、発生したトラブルの種別の特定、原因解析までの対処法を整備し、公開しました。また、2004年度に開発した、システム障害発生時の問題解析を容易にするツールのバージョンアップを行いました。
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2. OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発の成果
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本プロジェクトの遂行により、OSS関連のベンダが共同で評価手順を策定し、また、これを共有・育成していく土壌が形成されました。また、SIerにとっては、OSSの業務システムへの適用評価に有効な、業務システムを想定したベンチマークと、その結果を解析するツールが得られました。一方、エンドユーザにとっては、自社のシステムにおいて、OSSがどこまで適用できるのかといった疑問に対し、1つの判断基準が得られたものといえます。さらに、開発コミュニティにとっても、これを1つの評価尺度として利用しながら開発を進められるものと考えられます。
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IPAは、今後とも様々な活動を通じて、OSSを安心して活用するための基盤づくりを目指していきます。
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■詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/development/index.html
■日本OSS推進フォーラムについて
我が国の情報システムのユーザー、ベンダー、学識経験者などの有識者がOSSの利用上の課題について自由な立場で議論し、課題解決に向けての取組を行っていくために参集して設立されました。独立行政法人情報処理推進機構(IPA、理事長:藤原武平太)が事務局を務めています。
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【商標表記】
・ Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
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