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実験概要
本実験では、既存システムからオープンソースソフトウェアを使用したデスクトップ環境に置き換えるにあたり、KNOPPIXを利用すれば専門知識を要することなく容易に移行可能であることを実証します。
また、被験者として小学校から大学までの全国8校の教育機関からご協力を頂いたことで、教育機関の種別や学問分野を問わず、KNOPPIXによるIT教育システムが実用に耐えることを実証します。
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オープンソースソフトウェアの代表格とも言えるLinuxは年々ユーザ数を増やし、確実に成長を続けています。OSDLやCE Linux Forum、OSCARアライアンスなど各種団体が立ち上げられ、活発な活動を進めています。
しかし、こういった成長は、大抵、サーバ用途や組み込み用途に限られ、デスクトップ用途でのオープンソースソフトウェアの浸透は、まだ拡大の目処がたっていません。原因として、アプリケーションやサポートベンダの不足が挙げられますが、最大の原因は、一般ユーザ層に認知度が低いことです。
そこで、ユーザが幼少時からオープンソースソフトウェアに触れる事により認知度の上昇、ユーザ層の拡大を図る、という観点から教育機関への導入が注目され、現在、オープンソースソフトウェアを活用したデスクトップ環境(オープンソースデスクトップ環境)の整備の重要性について国家レベルで推進され始めました。
一方、教育機関では、教師に対する負担や要求が日々増している為、現状のシステムからオープンソースシステムへの移行に対して、教師の手が回らないという実情があります。実際に、オープンソースデスクトップ環境の整備には、その導入管理において技術的に難解な部分が多く存在するため、システム管理業務は教師にとって大きな負担となります。
また、教師の負担を軽減するサポートベンダが少ないことも課題のひとつに挙げられます。これは、オープンソースデスクトップの導入事例が少ない事、保守サービスの費用設定が難しい事、などが原因と考えられます。
このように、オープンソースソフトウェアの整備には様々な課題が存在しており、普及に至っていないのが現状です。
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オープンソースデスクトップが教育界に普及するためには、導入にあたっての金銭的コストおよび労力的コストの軽減が可能になるようなシステムの提供が必要です。
既存システムからオープンソースソフトウェアを使用したデスクトップ環境システムへの置き換えにあたり、特別な技術力や知識を要することなく環境構築が可能なKNOPPIXは、コスト軽減への非常に有効な手段です。
このようなコスト削減により、オープンソースデスクトップ環境の普及、ひいては、サポートベンダの増加を促進し、国内IT産業の活性化につながると考えます。
本実験では、KNOPPIX をベースとした教育用ITシステム(以下、KNOPPIX IT教育システム)をオープンソースデスクトップ環境として整備し実証実験をおこないます。その結果、教育機関における機能要件または導入事例、各種マニュアルを公開し、オープンソースデスクトップ環境の普及の促進に寄与したいと考えます。また、国内ベンダが参入しやすいようにSI業者向けの事前チェック項目やシステムを検討する際の手順の整備をおこないます。
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