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現在、私たちの生活や経済活動の中でのIT利用度は、かつて無いほど高まっています。これに伴い、コンピュータウイルス(以下「ウイルス」という)等の
不正プログラムによる情報漏えい等の被害や情報システムの障害による業務・サービスの停止等の社会的影響も日々、深刻化してきており、ソフトウェアの信頼性・安全性向上は喫緊の課題となっています。独立行政法人 情報処理推進機構
(以下「IPA」という)では、このような課題の解決に向け、情報セキュリティ対策強化のための情報収集・分析・配信、高品質なソフトウェアを開発するための定量的手法や各種ガイドラインの策定等の活動を行っております。
また、オープンソースソフトウェア(以下「OSS」という)分野では、OSSの性能評価、開発支援、実証実験を行い、基盤の整備を図るとともに、信頼性の高い情報を集約・発信することにより、積極的にOSSの普及促進を図っております。
この度、IPAでは、ソフトウェア開発事業について、抜本的な見直しを行うとともに、より社会的、産業的に広範に要請される分野に重点化するため「ソフトウェア新戦略」を策定いたしました。その一環といたしまして、 上記各分野における取り組みの成果を普及促進するとともに、広く国民の皆様に御活用いただくため、社会的ニーズの高い情報に関するデータベース構築、情報セキュリティ対策強化やソフトウェア開発技法の確立・普及等のためのツール開発等を行う 「[
見える化」ツール・データベース構築事業」を実施いたします。
近年、組込みソフトウェアの規模は拡大の一途を辿り、多人数による開発形態に移行しています。小規模であった頃はハードウェア・ソフトウェアを共に熟知した少人数の開発者により開発が進められ、
スキルレベルの統一は容易でした。しかし、開発者数の増大と共に様々なスキルレベルの開発者が参画するようになり、スキルレベルの統一のための施策が今まで以上に必要となっています。特に、安全性、保守性、及び移植性を考慮した高品質なC言語のコーディングは、
組込みソフトウェア開発の中で基礎体力と位置付けられるものと考えます。高品質なC言語コーディングのためには、開発者の暗黙の了解でコードを記述するのではなく、コーディング規約を形式知として定め、規約に基づいてコードを記述することが有効と考えます。
しかし、コーディング規約を制定するためには、C言語の文法に精通している必要があることなど、高いスキルと多大な労力が必要です。また、開発者への理解を深め、普及・徹底を図ることに大きな障壁があることも事実です。
このような背景から経済産業省組込みソフトウェア開発力強化推進委員会ならびにソフトウェア・エンジニアリング・センター(以下「SEC」という)では、産官学連携の取組みの一環として、
C言語のコーディング規約を策定している方を対象にした「組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド[C言語版]」を編纂しました。組込みソフトウェアの開発言語はC言語が圧倒的に多く利用されていますが、近年、
C言語に次ぎC++が多く利用される傾向にあり、ニーズも高まってきています。 C++の利用率は今後も増加の一途を辿ると考えられ、C言語同様のC++コーディング作法が必要であると考えます。
今後、組込みソフトウェアの高品質化のために本作法(C版、C++版)を広く普及させていく為には、膨大になる本作法を容易に検索し閲覧する仕組みが必要となると考えられます。
本公募は、組込みソフトウェアの高品質化のために以下のテーマを設定し実施するものです。
■ テーマ:「コーディング作法DB及びビューアーの開発」に係わるC++コーディング作法の策定

コーディング作法を容易に検索・閲覧できるデータベース、ビューアーに実装される「C++コーディング作法」の策定に関する計画を公募します。
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