1999年12月7日
情報処理振興事業協会

コンピュータウイルス被害の届出状況について(抜粋)

 

1.1999年11月ウイルス被害届出状況

 情報処理振興事業協会(略称IPA・石井賢吾理事長)は、'99年11月のコンピュータウイルス被害の届出状況をまとめた。

 ●被害届出件数

219件(先月405件、1月〜11月累計3,407件)

  [昨年11月 109件、昨年1年間2,035件(月平均約170件)、昨年1月〜11月 1,805件]

 ●被害届出状況

先月より減少したが、昨年の月平均を上回る届出件数となった。
届出ウイルスの種類は22種類で、一番届出の多かったウイルスは、W32/Ska(Happy99)で67件(先月83件)であった。
感染経路は、メールにより感染したケースが多くなっており、海外からのメールにより感染したケースを含めると、不明を除いた届出件数の約82%の割合を占めている。

2.今月の特記事項

(1)2000年ウイルスについて!!

  西暦2000年1月1日に発病するウイルス等、2000年問題の発生が懸念される時期に被害を与えうる、いわゆる「2000年ウイルス」について、国内外で話題になっているので、関連情報をWebページに掲載した。「情報セキュリティ対策と西暦2000年問題」のページと併せて参照して、活用していただきたい。

   (2000年ウイルスについて

   (情報セキュリティ対策と西暦2000年問題

(2)情報セキュリティセミナー総括!!

 全国の通産局と共催で実施していた情報セキュリティセミナーが11月30日の沖縄開催を以て終了した。全国12会場で総受講者数は1,038名であった。昨年並みの受講者数であったが、昨今話題になっている2000年ウイルスや、今年度新たに加えテーマ「セキュリティ評価・認証」に関して、活発な質問が寄せられた。

 また、各会場で回収したアンケートによると、今回初めてセミナーに参加した人が76%であった。各会場の毎の受講者数及び会場の状況を、「情報セキュリティセミナー開催総括」に記述したので参照されたい。


ウイルス被害届出制度について

 コンピュータウイルスの届出制度は、通商産業省のコンピュータウイルス対策基準に基づき、'90年4月にスタートした制度であって、コンピュータウイルスを発見したものは被害の拡大と再発を防ぐために必要な情報をIPAに届け出ることとされている。

 IPAでは、個別に届出者への対応を行っているが、同時に受理した被害届出等を基に、コンピュータウイルス対策を検討している。また受理した届出は、届出者のプライバシー を侵害することがないように配慮した上で、被害状況の調査及び検討結果を定期的に公表している。

 ○コンピュータウイルス対策基準
  ・通商産業省告示第139号 平成2年4月10日制定
  ・通商産業省告示第429号 平成7年7月 7日改訂
  ・通商産業省告示第535号 平成9年9月24日改訂


 届出件数は、'90年4月通商産業省が告示した「コンピュータウイルス対策基準」に基づ いて、IPAが被害の届出機関に指定されてから受理した届出の件数である。今まで の届出件数は11,604件となる。次に示すグラフは、 '97年1月から'99年11月までの被害届出件数の月別推移を表したものである。

9911.gif (13421 バイト)

 

注記)'90年(4月〜12月)、'91年、'92年、'93年、'94年、'95年、'96年の届出件数はそれぞれ 14件、57件、253件、897件、1127件、668件、755件である。

 今月、届出のあったウイルスは22種類であった。届出件数の多いウイルスは、W32/Skaが67件となっている。(マクロウイルス110件、従来型112件。1件で複数のウイルス感染届出があるため、合計は、届出件数の219件に合致しない。)

 

項番

ウ イ ル ス 名

届出件数

感  染  し  た  機  種

'99/11

IBM機

互換機

NEC98機

互換機

MAC機 FDのみ
XM/Laroux 52
W97M/Class 10
W97M/X97M/P97M/Tristate 10
W97M/Ethan
W97M/Marker
WM/Cap
W97M/Melissa
W97M/Chack
W97M/Opey
10 XM/VCX.A
11 W97M/Groov
12 W97M/Nono
13 W97M/Protected
14 W97M/X97M/Shiver
15 W32/Ska 67
16 W32/PrettyPark 30
17 W32/CIH
18 フォーム
19 W32/ExploreZip
20 アンジェリーナ
21 ベイジン
22 リッパー

注)

 1.ウイルス名欄で、XMはExcelMacro、W97Mは、Word97Macro、 W97M/X97M/P97Mは、Word97Macro/Excel97Macro/PowerPoint97Macro、WMは、WordMacro、W97M/X97Mは、Word97Macro/Excel97Macroの略である。
 2.W32/は、Windows32ビットの環境下で動作するウイルスを示す。
 3.感染した機種欄の印は、●感染有り、−感染無しである。

  11月の被害届出の詳細

 

問い合わせ先:
 

IPA(情報処理振興事業協会)セキュリティセンターウイルス対策室

TEL 03-5978-7508 FAX 03-5978-7518 E-mail virus@ipa.go.jp