1999年2月5日
情報処理振興事業協会

コンピュータウイルス被害の届出状況について(抜粋)

 

(1)1999年1月ウイルス被害届出

 情報処理振興事業協会(略称IPA・石井賢吾理事長)は、'99年1月のコンピュータ ウイルス被害の届出状況をまとめた。

 ●被害届出件数

  198件(先月230件)[昨年1月 248件、昨年1年間2035件(月平均約170件)]

 ●被害届出状況

 届出ウイルスの種類は、25種類で、一番届出の多かったウイルスは、XM/Larouxであった。  初めてIPAに届出があったウイルスは、W97M/Protected、W97M/Chack、WM/Notticeの3種類で、 いずれもMS-Wordで感染するマクロウイルスである。
 今月の届出中、最大の被害は、パソコン150台に感染していたケースで、XM/Larouxによるもの、 W32/CIHによるものがそれぞれ1件ずつあった。
 感染経路は、メール、外部媒体(FD、MO等)からの感染が多い。
   

(2)情報セキュリティセミナー(東京地区)開催

 IPAでは、関東通産局と共催で情報セキュリティセミナーを開催する。

 □ 開催日時等   :平成11年3月12日(金) 13:00〜16:20 於:銀座ヤマハホール
 □ 申込受付期間  :平成11年2月22日(月)〜3月5日(金)
 □ 申込宛先方法  :関東通商産業局 産業企画部 情報政策課宛 FAXにて申し込み。
             FAX:03−3211−2463
(TEL:03-3213-6068)

 詳細は、添付資料「開催のお知らせ」を参照のこと。
   

(3)ウイルス関連FAQ

 先月、セミナー開催の状況報告を行ったが、各会場でなされた質問及び相談電話によく問い合わせのある事項について、ウイルス関連FAQを作成添付したので活用されたい。 なお同FAQはIPAのWebに既掲載。

   

・ウイルス被害届出制度

 コンピュータウイルスの届出制度は、通商産業省のコンピュータウイルス対策基準 ('90年4月10日付通商産業省告示第139号、'95年7月7日改訂通商産業省告示第429 号、'97年9月24日改訂通商産業省告示第535号)に基づき、'90年4月にスタートした 制度であって、コンピュータウイルスを発見したものは被害の拡大と再発を防ぐため に必要な情報をIPAに届け出ることとされている。

 IPAでは、個別に届出者への対応を行っているが、同時に受理した被害届出等を基に、 コンピュータウイルス対策を検討している。また受理した届出は、届出者のプライバシー を侵害することがないように配慮した上で、被害状況の調査及び検討結果を定期的に公表 している。


 届出件数は、'90年4月通商産業省が告示した「コンピュータウイルス対策基準」に基づ いて、IPAが被害の届出機関に指定されてから受理した届出の件数である。今まで の届出件数は8395件となる。次に示すグラフは、 '97年1月から '99年1月までの被害届出件数の月別推移を表したものである。

注記)'90年(4月〜12月)、'91年、'92年、'93年、'94年、'95年、'96年の届出件数は それぞれ 14件、57件、253件、897件、1127件、668件、755件である。

 今月、届出のあったウイルスは25種類であった。届出件数の多いウイルスはマ クロウイルスのXM/Larouxが69件となっている。 初めて届けられたウイルスは、W97M/Protected、W97M/Chack、WM/Nottice(*印)の3種類である。
(マクロウイルス129件、従来型69件)

 項 番 ウ イ ル ス 名

届出件数

感  染  し  た  機  種

'99/1

IBM機

互換機

NEC98機

互換機

MAC機 FDのみ
XM/Laroux 69
WM/Cap 18
W97M/Class 13
*4 W97M/Protected 11
XM/Compat
*6 W97M/Chack
*7 WM/Nottice
WM/Concept
WM/Wazzu
10 XF/Paix
11 XM/Extras
12 W97M/Groov
13 WM/Niknat
14 W32/CIH 18
15 アンチシーモス
16 フォーム
17 サンポ
18 B1
19 ヤンキードゥードル
20 カスケード
21 ジミー
22 パリティブート
23 ベイジン
24 モンキー
25 AutoStart9805 30

注)

1.ウイルス名欄で、XMはExcelMacro、WMはWordMacro、W97MはWord97Macro、XFはExcelFormulaの略である。
2.W32/CIHとPE/CIHは同じウイルスである。今後はこの名称を使用する。
 W32/は、Windows32ビット実行形式ファイルを感染対象とするウイルスを示す。
3.感染した機種欄の印は、●感染有り、−感染無しである。

 1月の被害届出の詳細

問い合わせ先:
IPA(情報処理振興事業協会)セキュリティセンターウイルス対策室
TEL 03-5978-7508 FAX 03-5978-7518 E-mail virus@ipa.go.jp