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2003年上半期ウイルス発見届出状況

2003年 7月 3日

独立行政法人 情報処理推進機構
セキュリティセンター(IPA/ISEC)

2003年1〜6月のウイルス届出データの集計結果より、「届出件数」、「感染実害の割合」、「感染経路」、「届出ウイルス名称」をまとめた。

1.届出件数

上半期の届出件数は7,366件と、前年同期の11,567件より約36%の減少となった。

表はウイルス届出件数の年別推移を表し、1990年は14件、1991年は57件、1992年は253件、1993年は897件、1994年は1127件、1995年は668件、1996年は755件、1997年は2391件、1998年は2035件、1999年は3645件、2000年は11109件、2001年は24261件、2002年は20352件、2003年は7366件を示している。2000年はメール機能悪用ウイルス(MTX、LOVELETTER)の届出が急増し、2001年はメール機能悪用ウイルス(Hybris、MTX、Sircam)が猛威を振るい、セキュリティホール悪用ウイルス(Nimda、Aliz、Badtrans)が出現し、2002年はセキュリティホール悪用ウイルス(Klez)が猛威を振るい、日本語の件名(Fbound)が出現した。

2.感染実害の割合

実害の割合は前年よりさらに減少し、5%となった。しかし、ウイルスが蔓延している状況は変わっていないので、継続してウイルス対策を実施されたい。

表は感染実害の割合の推移を表し、1998年は2035件でうち80%が感染、20%が発見のみ、1999年は3645件でうち54%が感染、46%が発見のみ、2000年は11109件でうち20%が感染、80%が発見のみ、2001年は24261件でうち19%が感染、81%が発見のみ、2002年は20352件でうち8%が感染、92%が発見のみ、2003年は7366件でうち5%が感染、95%が発見のみとなっている。
・「発見のみ」は、ワクチンソフト等で事前にウイルスを発見し、パソコンに感染するのを未然に防いだケース。

3.感染経路

依然として、メール機能悪用ウイルスが主流となっており、90%以上がメール経由であった。

(※2003年は1〜6月)

感染経路 2000年 2001年 2002年 2003年(※)
メール(海外含) 10,014件 90.1% 21,581件 88.9% 19,767件 97.1% 6,921件 94.0%
ダウンロード 82件 0.7% 593件 2.4% 121件 0.6% 96件 1.3%
外部媒体(海外含) 428件 3.9% 677件 2.8% 123件 0.6% 118件 1.6%
不明 585件 5.3% 1,410件 5.8% 341件 1.7% 231件 3.1%
全体合計 11,109件 24,261件 20,352件 7,366件

グラフは感染経路の割合を表し、2000年はメールが約90%、その他が約10%で、2001年はメールが約89%、その他が約11%で、2002年はメールが約97%、その他が約3%で、2003年はメールが約95%、その他が約5%を示している。

4. 届出ウイルス名称

最も届出件数の多いウイルスは、相変わらずW32/Klezウイルスであった。セキュリティホール悪用ウイルスだけでなく、添付ファイルを開かなければ感染しないウイルスの届出が上位となっているので、ウイルス対策の基本を改めて確認して頂きたい。

(※2003年は1〜6月)

ウイルス名称 2002年 2003年(※) メール
機能悪用
セキュリティ
ホール悪用
マクロウイルス
 W32/Klez 9,648 2,630  
 W32/Sobig 719    
 W32/Bugbear 641 664  
 W32/Fizzer 543    
 VBS/Redlof 263 467  
 W32/Yaha 200 312    
 W32/Magistr 720 195     
 XM/Laroux 441 181    
 W32/Badtrans 3,336 177  
 W32/Nimda 563 165  
 その他のウイルス 4,540 1,313       
合  計 20,352件 7,366件  

備考:件数には亜種の届出を含む


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