2001年2月8日
情報処理振興事業協会
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メール感染ウイルスが蔓延!! |
情報処理振興事業協会(略称IPA・村岡茂生理事長)は、2001年1月のコンピュータウイルスの発見届出状況をまとめた。
1.ウイルス蔓延は高水準のまま、メール悪用ウイルスが上位を占める。!!
届出件数は3ヶ月連続2000件を越える2,440件で、引続き高い水準にある。
メール経由の感染が95%を占めており、メールの添付ファイルは要注意である。上位3種は、メール悪用ウイルスの「MTX」、「Hybris」、「Navidad」である。
これらのウイルスの中には、ほとんど兆候を示さないものがあり、ウイルス対策ソフトでの検査以外に発見できないので、注意が必要である。
また、届出のうち、感染せずに発見のみの割合は、11月が75%、12月が81%、1月が81%である。このように未然に感染を防止するためには、ウイルス対策ソフトの導入が不可欠である。
2.ウイルスの手配書に当たる定義ファイルを更新のこと!!
発病すると渦巻きを大きく画面に表示して邪魔をするHybrisウイルスの変種や、感染すると花のマークがツールバーに表示されるNavidadウイルスの変種が出現している。(図参照)
ウイルス対策ソフトは、警察機構に例えられるソフト本体と、ウイルスの手配書に当たる定義ファイルから構成される。したがって、新種・変種ウイルスの検出のため、手配書に当たる定義ファイル(パターンファイル、ウイルスDATファイル、ウイルス定義ファイルなど)を、頻繁に更新する必要がある(企業ユーザは毎日、個人ユーザは少なくとも毎週程度)。
参考:主なワクチンソフトのウイルス定義ファイルの更新履歴一覧
主なワクチンソフトのウイルス定義ファイルの確認方法
●W32/Hybrisの変種 ●W32/Navidadの変種

3.メーリングリスト配信はウイルス検査を!!
サーバで管理されたメーリングリストに登録されているユーザがHybrisウイルスに感染し、このウイルスがメーリングリストあてにウイルス添付のメールを送信したため、そのまま全ての登録ユーザに感染メールが配信されるという事件が報道された。
登録ユーザへの配信メールは、ウイルス対策ソフトで検査後配信するか、ユーザからの返信メールは一斉配信しないようにするなどの、ウイルス感染メール配信防止についてなお一層の配慮が必要である。
「ホームページ開設者はうっかりクリックに注意!」
大流行しているHybrisウイルスの特性(*1)により、ホームページ掲載のメールアドレスがウイルスに捉えられ、たくさんのウイルス添付のメールが送信されてくるケースが多い。以下に示すユーザは、うっかり添付ファイルを実行することのないよう厳重注意すること。
[特に注意すべきユーザ]
・ホームページ開設者
・投稿者(自己メールアドレス記入)
・メールマガジンの発行者及び加入者
(*1) Hybrisウイルスの特性
送受信されたメールアドレスの他、ホームページアクセスで得られるメールアドレスにも、ウイルスを送信することがある。
これらの特性のため、本ウイルスやMTXウイルスなどの送信メールを受け取ったユーザには、意図的にウイルスを送りつけられたと誤解するケースが増加している。
感染者は感染に気付かずにウイルスをいつまでも送信してしまうケースがほとんどである。