最終更新日:2002年 1月 8日
更新履歴
2000年 5月 7日
情報処理振興事業協会
セキュリティセンター(IPA/ISEC)
「ILOVEYOU」等のタイトルを持つ電子メールを通じて感染・発病するワーム(広義のウイルスに属する。以下では便宜上「ウイルス」と呼ぶ。)が世界的に大きな被害をもたらしました。 また、その亜種・変種が数十種類作られています。
本ウイルスは亜種・変種も含め、「メールの添付ファイルを不用意に実行しない」というウイルス対策の基本を確実に守れば、感染・発病しません。以下に、今後の被害を防ぐための予防対策と万一感染・発病してしまった場合の対応策について、お知らせ致します。
なお、アドレス帳のメールアドレスを使ってウイルス付きメールを送信する機能があり、結果として、知り合いの方からウイルスが添付されたメールが届くことになる場合が多いと考えられますので、発信者が知り合いの方であっても、安全だと思わないよう、注意が必要です。
Windows(95,98,NT,2000)利用者。
メーラとしてOutlookを利用している場合や、インターネットリレーチャットmIRC利用者は更に特別な注意が必要です。
このウイルスは、メールに添付された VBSファイル(ビジュアル・ベーシック・スクリプト・ファイル)を実行する(ダブルクリックして開く行為をする)ことによって感染・発病します。
実行せずに添付ファイルを削除(メールごと削除するのが適切)してしまえば被害に遭いませんが、万一、感染・発病してしまうと、次のような症状が現れます。ただし、(4)、(5)については、現在は発症しないと考えられます。
このウイルスを発見するうえで意識すべき特徴は、下記に示すとおりです。
(1)ウイルスの本体はメールに添付されたファイルであり、その拡張子(注)は、「.vbs」である。
「.vbs」は、ビジュアル・ベーシック・スクリプトと呼ばれるマイクロソフト社仕様のプログラム言語が記述されたファイルの拡張子を示すもので、通常このようなファイルをメールに添付してやりとりするようなことはない。
(2)利用者の錯覚を利用して、拡張子名「.vbs」であることを気付かれにくくしている。
ウィンドウズの出荷時の仕様では、拡張子を表示しないという設定になっていることがあるので、本当の拡張子が.vbsであっても、これが表示上見えず、それより手前にある文字列が拡張子であるかのように表示されていることがある。VBS/LOVELETTER は、そのような利用者の錯覚を利用して正体がばれにくくしてある。
即ち、VBS/LOVELETTER は、LOVELETTER.TXT.vbsという名称のファイルが正体であって、この拡張子は.vbsである。しかしながら、拡張子を表示しない設定のままであると.vbsが表示されず、LOVELETTER.TXTと表示されるため、うっかりすると、拡張子が.TXTのテキストファイルであるかのように錯覚してしまう。
従って、利用者は、添付ファイルの本当の正体を確認する必要がある。(「VBSファイルの見分け方」参照)
(3)亜種・変種の発生が多い。
すでに数十種類の亜種・変種が出現している。特に注意すべきものとして、Mother's Day、VBS/NewLove などがある。
(注)拡張子とは、ファイル名の末尾につく「.xxx」(xは任意の文字)のような部分で、一般的にはファイルのタイプを示す約束事になっている。例えば、画像ファイルでは「.gif .jpg .png」などの種類があり、「.txt」は単純なテキスト文書などと決まっている。ワード文書やエクセル文書などにも対応する文字列がある。
今回のウイルスも、ウイルス対策の基本を確実に守れば被害に遭わずにすみます。以下に予防のための対策を示します。
(注)今回のウイルスは、既に亜種・変種が数十例発生しています。亜種・変種では、添付ファイルの名称等が異なったものとなっていますが、いずれも拡張子が「.vbs」であるという特徴があります。従ってメールのタイトルや添付ファイルの名前の如何によらず、「*.vbs」という拡張子の添付ファイルについては、実行しない(ダブルクリックしない)でください。なお、通常のメールのやりとりでは、.vbsという拡張子のファイルを添付することは、極めてまれなことなので、もしそのようなファイルが添付されていたら、ウイルスではないかと疑うことが賢明です。
VBSファイルであるかどうかを確認しにくい場合があります。以下の「VBSファイルの見分け方」を参照してください。
なお、仮にVBSファイルを実行してしまった(ダブルクリックしてしまった)場合、表面的には何事もなかったかのように見えるかもしれませんが、ウイルスによる破壊活動は実行されている可能性が高いと考えられます。
下記のファイルの存在を確認し、もし存在していれば感染しているので、後述の修復方法に従って、処置を行う。
なお、Windowsの設定によっては、ファイルの拡張子を表示しない状態に設定されている場合もあり、その場合には特定のファイルの存在を確認できないので、注意が必要である。この場合は、プロパティを見ることにより確認できる。
c:\Windows\Win32dll.vbs が存在する。
c:\Windows\system\MSKernel32.vbs が存在する。
c:\Windows\system\Love-letter-for-you.txt.vbs が存在する
感染したコンピュータを修復するためには、
等が必要です。
詳細手順はこちらをご覧下さい。
ウイルス対策のトップページはこちらをご覧ください。
| 2000年 5月 7日 | 掲載 |
|---|---|
| 2000年 5月23日 | ウイルスの概要等更新 |
| 2002年 1月 8日 | ワクチンベンダー情報へのリンク修正 |