ISEC


2000年ウイルス発見届出状況

2001年 1月12日
情報処理振興事業協会
セキュリティセンター

 2000年1月〜12月のウイルス発見届出データの集計結果より「感染実害の割合」、「メール悪用ウイルス」、「届出ウイルス名称」及び「届出感染経路」についてのデータを表記し、過去との比較の形式で掲載した。

1.感染実害の割合

  2000年の年間届出件数は、1999年の3倍以上に上った。しかし、届出件数の中に占める 感染実害件数(実際にパソコンが感染した被害件数)は、1998年では80%を占めているのに対し、2000年では、数値が逆転して20%に留まっている。これは企業を中心としてウイルス対策ソフトの導入等、ウイルス対策の浸透により、感染前に発見対処がなされるようになったためである。

  1998年 1999年 2000年
 感染被害 1619件 79.6% 1953件 53.6% 2182件 19.6%
 発見のみ 416件 20.4% 1692件 46.4% 8927件 80.4%

届出合計

2035件 3645件 11109件

2.メール悪用ウイルス

1999年の同データとの比較によると、まずウイルスのタイプとしては、W32/MTXやVBS/LOVELETTERなどが多く届出られたことにより、メール悪用ウイルスの割合が倍増して いる。

ウイルスのタイプ 1998年 1999年 2000年
 メール悪用ウイルス 0件 0% 1197件 32.6% 7288件 65.5%
 その他のウイルス 2072件 100% 2478件 67.4% 3832件 34.5%

全体合計

2072件 3675件 11120件

(※1件の届出で複数のウイルス感染の届出が有るため、合計は届出件数に合致しない。)

3.届出ウイルス名称

 発見届出のあった主なウイルスの名称を下記に示す。
 届け出されたウイルスは77種類で、そのうち2000年1月以降に初めて届け出られたウイルスは24種類(736件)であった。
 なかでも、「VBS/LOVELETTER」は、2000年5月に初めて届出がされた月に346件もの件数になっている。このウイルスを含め、「W32/Ska」や「W32/PrettyPark」など、メール機能を悪用するウイルス発見が引き続いており、注意が必要である。

ウイルス名称 1999年 2000年
 * W32/MTX 2136件
 * VBS/LOVELETTER 1221件
 * W32/Navidad 1202件
   XM/Laroux 998件 1041件
 * W32/Ska(Happy99) 992件  683件
 * W32/PrettyPark 121件  569件
     X97M/Divi  541件
 * Wscript/KakWorm  507件
 * VBS/Stages  414件
    W97M/Marker  116件  343件
 * その他 メール悪用ウイルス   84件  556件
     その他 上記以外 1364件 1907件
全体合計 3675件 11120件

注) *印は、メール悪用ウイルスを示す。

4.ウイルス感染経路

 感染経路としては、メールの機能を悪用したウイルスが多数出現したことにより、メールによる感染ケースの割合が急増し、海外からのメールによるケースを含めると全体の90% の割合になっている。
 メールの機能を悪用したウイルスに感染すると、知らないうちにウイルスを外部に発信して、ウイルス感染の加害者になる可能性が高いので注意されたい。

感染経路 1998年 1999年 2000年
 メール(海外含) 826件 40.6% 2443件 67.0% 10014件 90.1%
 ダウンロード 77件 3.8% 195件 5.3% 82件 0.7%
 外部媒体(海外含) 700件 34.4% 611件 16.8% 428件 3.9%
 不明 432件 21.2% 396件 10.9% 585件 5.3%

全体合計

2035件 3645件 11109件

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