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1. はじめに English

IAB (Internet Architecture Board) は、インターネットについて長期的論点と戦略を考慮し、インターネット アーキテクチャについての将来のアーキテクチャを示唆するために計画されたワークショップを、折をみて開催しています。この IAB の長期的計画立案機能は、IETF (Internet Engineering Task Force) のワーキンググループによって行われている進行中のエンジニアリングの努力と相補的なものであり、IETF (Internet Engineering Steering Group) とエリアディレクターが率先しています。

インターネット アーキテクチャにおけるセキュリティの役割について IAB が意図したワークショップが、1994年 2月 8-10日にカリフォルニア州 Marina del Rey にある南カリフォルニア大学(University of Southern California)の情報科学機関(Information Sciences Institute)において開催されました。この RFC は、そのワークショップの結果を報告します。

IAB メンバーに加えて、この会合の参加者は、関連分野(インターネット、トランスポート、セキュリティおよび IPng)についての IESG エリア ディレクターと次の分野における15名の他の達人のグループを含んでいました。: IPng, routing, mobility, realtime service およびセキュリティ。 (参加者については、補遺 参照 。) IAB は、明白に「各エリアからの達人の参加者の数をバランスさせること」を試みました。運営の都合により参加者は、約 30名に制限されました。このことは、残念ながら、多くの高度な見識をもつ達人たちが、招待者リストから落とされたことを意味しました。

要約すれば、このワークショップの目的は、次のとおりでした。
(1) セキュリティと他のインターネットアーキテクチャの間の相互接続性を開拓すること
(2) セキュリティに関する上来の方向性について、インターネット コミュニティのために推奨事項を開発すること
これらの目的は、IAB における「インターネット アーキテクチャについて 2つの最も重要な問題分野は、規模拡張(scaling)とセキュリティである」という自覚から提起されました。規模拡張問題は、IPng における活動の大きな流れにつながりましたが、セキュリティを開発する努力は、あまり行われてきませんでした。

ワークショップに来た者の中には、インターネットにおける短期的セキュリティ論点を検討することを熱望した人がいましたが、このワークショップのプログラムは、長期的論点や広範な原則について焦点を絞るように計画されていました。それゆえ、会合は、次の一般的なルールに基づいて開始されました。: 有効な議題は、セキュリティと、少なくとも下記リストの 1つの両方に関する必要がありました。:
(a) ルーティング(ユニキャストとマルチキャスト)
(b) 移動性(mobility)
(c) リアルタイム サービス
検討開始の基礎として、招待者は、この基礎ルールを満足する一連のシナリオ(補遺 参照)を創作するために電子メールで交流しました。

30 人の出席者は、各グループにすべての分野の達人たちが含まれるように、3つの「分科(breakout)」グループに分けられました。次に、この会合は、 並行的な分科グループ セッションに代わって総会を構成しました。(補遺にあるアジェンダを参照。)3日目に、各グループは、その検討結果を要約する文章を作成しました。このメモは、 それらの文章から成り、なんとか推敲、編集して単一文書としました。

この会合の過程が、本書の性格を決定しました。これは、大部分が匿名のグループ によって作成された作業ノート一式として見なされる必要があり、意見の相違や、意見の重複が含まれています。これは、「セキュリティ コミュニティ」の成果 ではありませんが、代わりに、インターネットの達人たちの広範な見識によるセキュリティについてのアイディアを代表しています。これは、実現可能なインターネットのためのセキュリティ メカニズムや手順 を開発する過程の 1段階として提供されています。


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