4. コンピュータウイルスの対策の現状と課題

4.1 セキュリティ対策実施状況

4.1.1 現在実施しているセキュリティ対策

コンピュータウイルスのセキュリティ対策については、各国とも95%以上の会社が現在実施している。具体的な対策としては、「ワクチンソフト等の利用」が最も多く5カ国平均で約3割の会社で実施されている。次いで「各種ファイルのバックアップ」が約2割の会社で実施されている。

4.1.1 現在実施しているセキュリティ対策

複数回答有り(米国:n=1069、ドイツ:n=689、イギリス:n=646、韓国:n=384、シンガポール:n=875

4.1.2 今後実施予定のセキュリティ対策

(1) 引き続き継続するセキュリティ対策

現在実施しているセキュリティ対策を含む、今後実施予定の対策としては、現在実施している対策と同様に、「ワクチンソフト等の利用」が最も多く、次いで「各種ファイルのバックアップ」となっている。

4.1.2 引き続き継続するセキュリティ対策

複数回答有り(米国:n=639、ドイツ:n=522、イギリス:n=218、韓国:n=356、シンガポール:n=520

(2) 今後の実施予定

今後の実施予定については、5カ国平均でみると 「ファイヤーウォールの構築」「コンピュータウイルスについての予防教育」が多い。
「ファイヤーウォールの構築」は、最も高いイギリスで38.0%、最も低い韓国でも18.3%が今後実施予定としている。

今後実施予定のものとして、ドイツでは「コンピュータウイルスについての予防教育」、シンガポールでは「ワクチンソフト等の使用」、韓国では「各種ファイルのバックアップ」「重要な情報のコンピュータの外部からの隔離」「ソフトの借用・違法コピーの禁止など」が、それぞれ他の国に比べて多い。

4.1.3 今後のセキュリティ対策の実施予定

複数回答有り(米国:n=246、ドイツ:n=228、イギリス:n=50、韓国:n=202、シンガポール:n=272

4.1.3 ウイルス対策に関するユーザ教育

ウイルス対策に関するユーザ教育は、各国とも半数以上の会社で実施している。その内容としては各国とも「情報を入手して配付」が多い。

4.1.4 ユーザ教育の内容

(複数回答有り)

その他:電子メイル、WEBでのリサーチ、教育マニュアル、月間予定表に講習日程を明示、外部コンサルタント、など

4.2 ワクチンソフト

4.2.1 情報源

ワクチンソフトの情報源としては、韓国以外の4カ国では「市販の解説書」や「ベンダーからの情報」を用いる場合が多い。

韓国では「口コミ」「カタログ等」「専門誌」の順に多く、ドイツでも「口コミ」は多い。

4.2.1 ワクチンソフトの情報源

国名

情報源

米 国

ドイツ

イギリス

韓 国

シンガポール

回答数

構成比

回答数

構成比

回答数

構成比

回答数

構成比

回答数

構成比

専門誌

86

10.6%

39

9.8

31

7.2

93

15.8

148

16.4

カタログ等

82

10.1

55

13.8

33

7.7

96

16.4

118

13.0

口コミ

64

7.9

68

17.1

38

8.9

115

19.6

42

4.6

市販の解説書

154

18.9

98

24.6

92

21.4

32

5.5

185

20.4

講演会、セミナー

63

7.7

18

4.5

17

4.0

24

4.1

75

8.3

ベンダーからの情報

191

23.5

48

12.1

108

25.2

57

9.7

186

20.6

販売店での情報

92

11.3

38

9.5

42

9.8

72

12.3

72

8.0

公的機関

42

5.2

25

6.3

26

6.1

27

4.6

55

6.1

その他

40

4.9

9

2.3

42

9.8

71

12.1

24

2.7

合   計

814

100.0

398

100.0

429

100.0

587

100.0

905

100.0

(複数回答有り)

その他:WEB、メーリングリスト、コンサルテーション・専門家、新聞、など

4.2.2 選択基準

ワクチンソフトの選択基準として重視しているものとしては、第一に「基本機能」や「ハード構成・OS」、次いで「メーカーの信頼度」や「価格」である。

4.2.2 ワクチンソフトの選択基準

国名

選択基準

米 国

ドイツ

イギリス

韓 国

シンガポール

回答数

構成比

回答数

構成比

回答数

構成比

回答数

構成比

回答数

構成比

ハードウェア構成及びOS

178

15.2%

98

15.3

99

13.8

145

18.7

209

14.2

基本機能

196

16.7

99

15.5

125

17.4

205

26.5

250

17.0

価格

122

10.4

59

9.2

80

11.1

111

14.3

209

14.2

補助機能

38

3.2

37

5.8

19

2.6

11

1.4

39

2.6

処理速度の速さ

79

6.7

59

9.2

39

5.4

57

7.4

97

6.6

使いやすさ

112

9.6

54

8.4

61

8.5

36

4.6

170

11.5

インストールのし易さ

124

10.6

69

10.8

67

9.3

48

6.2

172

11.7

メーカーの信頼度

173

14.8

80

12.5

113

15.7

72

9.3

153

10.4

アフターサービスの良さ

133

11.4

78

12.2

92

12.8

82

10.6

165

11.2

その他

16

1.4

7

1.1

23

3.2

8

1.0

10

0.7

合   計

1171

100.0

640

100.0

718

100.0

775

100.0

1474

100.0

(複数回答有り)

その他:会社の方針、管理のしやすさ、ソフトウエア構築会社によって、テストレポート、

    自由にアップグレードできること、など

4.2.3 導入状況

(1) ワクチンソフトの導入状況

 各国とも8割以上の企業で、ワクチンソフトを導入している。

 

4.2.1 ワクチンソフトの導入状況

 

 

(2) ワクチンソフトを導入しているコンピュータの割合

ワクチンソフトを導入している企業について、ワクチンソフトを導入しているコンピュータの割合をみると、5カ国とも6割以上の企業が100%のコンピュータにワクチンソフトを導入している。

4.2.2 ワクチンソフトを導入しているコンピュータの割合

 

 

4.2.4管理体制

 ワクチンソフトの管理体制について見てみると、ほとんどの国で「専門部署・職位による管理」が主流になっているが、韓国では「その他の方法による管理」の割合も同程度であり他の国に比べて極めて大きく、「規則による管理」の割合が小さい。イギリスでは「専門部署・職位による管理」の割合が他の国と比べて大きく、半数以上にのぼっている。

 

4.2.3 ワクチンソフトの管理体制

(複数回答有り)