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内容紹介
情報セキュリティ読本 四訂版の「まえがき」

独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 セキュリティセンタ

 1993年,日本で初めて,商用プロバイダによってインターネットへの接続が個人に提供されました。それ以降,パソコンの普及とITインフラの整備を経て,誰もがインターネットを利用できるようになりました。利用形態も,電子メールの交換やWebページの閲覧といった基本的なものから,音楽・動画配信,ネットショッピング,宿泊先やチケットの予約,オンラインバンキングなど,あらゆる分野に及んでいます。使用する機器も,パソコン,携帯電話,スマートフォン,情報家電など多様化しています。

 私たちの生活は,IT(情報技術)や情報通信の発展のおかげで飛躍的に便利になりました。いまやITは,産業や政府活動,そして私たちの日々の暮らしを支える重要な社会基盤です。

 しかし,一方で,IT基盤を脅かす脅威が存在することも事実です。ITに依存すればするほど,ITに対する脅威はただちに,私たちの経済活動や社会生活そのものへの脅威に転化します。高度情報化社会の恩恵を享受するために,情報セキュリティへの取り組みが強く求められる所以(ゆえん)です。

 情報セキュリティは,国や政府の力だけで実現できるものではありません。企業や個人など,インターネットを利用するひとりひとりが,情報セキュリティの確保のために真剣な取り組みを行う必要があります。

 本書は,コンピュータやネットワークを使用するユーザの方を対象に,情報セキュリティについての基本をわかりやすく説明したものです。

 また,企業の経営者や組織の運営に携わる方々が,経営資産を防護する一環として,あるいは社会基盤の一部を担う立場として,情報セキュリティをどのように考慮すべきかについても触れています。

 本書は,技術的な事柄の細部にはあまりこだわらず,気軽に読んでいくうちに情報セキュリティの全体像が把握できるように工夫してあります。冒頭から通読されても,目次を見て,興味のあるページから読まれてもよいと思います。

 巻末には用語集を掲載しましたので,必要に応じてご活用ください。

 本書が,皆様の情報セキュリティの理解に少しでもお役に立つことを願っております。

 

 2012年12月 

独立行政法人情報処理推進機構(IPA) セキュリティセンター