|
5.2 組織としての取り組み |
|
| 5.2.1 情報セキュリティの確保 | |
| (1) 守るべき資産の観点 | |
|
|
|
|
情報セキュリティを保つということは組織が保護すべき情報やシステム(以下まとめて情報資産という)に対して、「機密性(Confidentiality)」、「完全性(Integrity)」、「可用性(Availability)」を維持し、改善することです。この3つの特性を総称してCIAといいます。 |
|
| (2) セキュリティ対策の局面 | |
|
|
|
|
セキュリティ向上のための施策を機能面からとらえると、以下の5つの側面に展開されます。
|
|
| (3) 安全性と利便性およびコストとのバランス | |
|
|
|
|
上記(2)に示した5つの側面それぞれに対して、各種の技術が開発されていることは第7章に述べているとおりですが、十分なリスクの評価も行わずにいたずらにそれらの技術を導入しても十分なセキュリティ強度を得られない恐れがあります。また、むやみにセキュリティ強度を上げようとすると、コストがかかる上に、運用上の困難を伴う場合が多く、ユーザーの利便性を損なうことがあります。 |
|
5.2.2 セキュリティ管理システムの必要性 |
|
|
|
|
|
リモートアクセス環境における技術対策として、VPN(7.6.1参照)の使用やウィルス対策ソフトウェアの導入、ログイン時のユーザーID、パスワードの使用などの技術的な対策がありますが、それらを単に導入しただけでは、十分なセキュリティは得られません。それらを使うユーザーに対して、ウィルス対策ソフトウェアのウィルス定義ファイルを常時最新に更新することやパスワードの設定および変更を適切な手順に従って行うような教育が必要になります。このように、組織として取り組むべきポイントは以下が挙げられます。
情報セキュリティに対する組織のマネジメントの仕組みは一般に情報セキュリティマネジメントシステム(Information
Security Management System)といわれ、略してISMSといわれます。ISMSに関しては、2005年10月にISO27001という国際規格が制定され、日本でもそれに対応して2006年5月にJIS
Q 27001:2006として規格化されました。 |
|
5.2.3 セキュリティ管理システムの構築とPDCA |
||||||||
|
|
||||||||
|
企業経営ではPDCA(Plan,Do,Check,Act)サイクルをまわすことが重要だといわれていますが、これは情報のセキュリティ対策についても同じです。特にリモートアクセスの場合のセキュリティに関してはそれを脅かす脅威は日々変化しており、一度セキュリティ管理システムを確立すればそれで安心というわけにはいきません。セキュリティ管理システムのPDCAは以下の様に考えられ、常に状況の変化に応じた見直しと改善が求められます。
このサイクルを環境の変化に応じて、組織の各部門あるいは各層でまわすことが重要です。 |