4.6 これからのセキュリティ問題
(Web2.0時代のセキュリティ問題)

Web2.0は次世代のインターネットを表す漠然とした言葉で、しっかりした定義はありませんが、上図にWeb2.0として語られているキーワードをいくつか紹介しています。既に普及しているブログやSNS(2.4.2参照)のような利用者参加型のサービスを発展させたものといえます。
 
利用者参加型ですから、利用者を信頼することで成り立つ概念です。ネットワークの理想系ですが、現実の世界(リアルワールド)が理想とは程遠い状況で、ネットワークだけは理想というわけにはいきません。現実世界で起こっているありとあらゆるセキュリティ問題、例えば、詐欺、スパイ、いじめ、カルト、マフィア、刺客、差別、格差拡大などが、ネットワーク社会でも起こることを覚悟する必要があります。
 ウィルス、ワーム、バグ、詐欺、スパイウェア、ネットいじめ、などは既にネットワークに登場していますが、Web2.0時代に向けて今後、現実社会で起こっている諸問題が続々とネットワーク上にも登場する恐れがあります。マインドコントロール、世論誘導なども行いやすくなりますから、気を付ける必要があります。
 
ネットワークを介したコミュニケーションや意見交換では、表情や感情が伝わりにくいため、感覚的な判断が働きにくいという面があります。また、表情や感情を見られないために自制心が緩むという側面もあります。面と向かってはいえない事も、ネットだからいってしまうこともあるようです。

 このような脅威には技術的な対策では限界がありますので、運用面での対策を行う必要があります。たとえば、利用者参加型のコミュニティでは、しっかりした司会者役がいて、熱くなりすぎた議論や個人攻撃、反社会的言動を制御する必要があるでしょう。
 また、ネットワークを利用する時のモラルや注意点を教育・啓蒙することも重要です。わきまえて使う、大人になることが必要です。

 いろいろなセキュリティ問題が出て来るでしょうが、長い目で見れば、必ずそれらを克服する知恵が現れ、やがて成熟した情報化社会が出現することでしょう。そのときには、信頼に立脚した、利用者がセキュリティ対策など余り考えなくても良いネットワークになることが期待されます。
 

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