3.3 携帯
無線系ブロードバンド回線
3.3.1 高速PHS

PHSを利用したデータ通信では、PIAF(PHS Internet Access Forum)が定めたデジタルデータ通信規格を使って32kbps〜256kbps程度のデータ通信が行えます。さらに、高速化を目指し高度化PHS通信規格(400kbps〜1.5Mbps)などの検討も行われています。
 
外出先からPHSを使いPHS網経由にて、ISDN網やインターネット網を利用して、企業内のオフィス情報システムへのリモートアクセスが可能です。
 

コース (A  B  C  D  E)



3.3.2 携帯電話
(1) 携帯電話の通信規格

現在の携帯電話は3G(第3世代の携帯電話方式)と呼ばれ、ITU(国際電気通信連合)によって定められた「IMT-2000」標準に準拠したデジタル携帯電話の通信規格を指します。日本ではCDMA(符号分割多元接続)方式を採用し、高速なデータ通信やマルチメディアを利用した各種のサービスなどが提供されています。
 CDMA(符号分割多元接続)方式で使用する通信規格としては、さらにいくつかの方式があります。以下のものがそれぞれの通信事業者にて採用されています。
   
通信規格:(a)cdmaOne、CDMA2000 ---------------------- KDDI(au)
   
(b)W-CDMA(ワイドバンド-CDMA)方式 ----- NTTドコモ、ソフトバンク
 

@ cdmaOne、CDMA2000

 cdmaOneは、KDDIが開始したサービスで、EVCRという音声処理技術を利用することによりバックグラウンドノイズを低減し、マルチパス成分(ビルなどで反射して通常の電波より遅れてくる信号)を積極的に利用するパスダイバシティ技術によって、通話品質を大幅に向上させています。さらに、移動中のハンドオーバー(基地局の切り替え)の際にも、瞬断のない安定した通話を実現しています。
 
CDMA2000はWide cdmaOne と呼ばれ、cdmaOneから機能拡充されたものです。高速移動時144kbps、歩行時384kbps、静止時2Mbpsのデータ伝送能力があり、動画・音声を利用するリアルタイムの通信が可能です。
 

A W-CDMA(ワイドバンド-CDMA)方式
 NTTドコモが開発した第3世代携帯電話の通信方式です。CDMA方式を基本に、使用する周波数幅を拡大することで、より高速な通信を実現しています。具体的には、高速移動時144kbps、歩行時384kbps、静止時3.6Mbpsのデータ伝送能力があり、動画・音声を利用するリアルタイムの通信が可能になります。
 
(2) 次世代モバイル通信「3.5G/4G通信規格」
@ 3.5G通信規格

3.5Gは第3世代(3G)携帯電話のデータ通信速度をさらに高速化させた通信規格の総称で、2010年頃を目処に開発が進められている第4世代(4G)携帯電話が普及するまでの「つなぎ」として、各社が導入を始めているものです。
 
基本的な通信規格は3Gの方式をそのまま使い、これを拡張して高速な通信速度を実現しています。通信速度は概ね数Mbps〜10数Mbpsで、これを活用した音楽配信や映像関連のサービスも同時に導入されています。
 
下り最高2.4Mbpsで通信できる「CDMA2000 1xEV-DO」や、W-CDMAで下り最高14Mbpsが出せる「HSDPA」などがあります。
 

A 4G通信規格

4Gは第4世代携帯電話として、第3世代携帯電話における通信技術を、さらに改良した次世代の移動体通信サービスの名称です。
 2010年よりサービスが開始される予定で、通信速度は、数10Mbps〜100Mbps程度になると予想されています。また、使用する状況に応じて、使用するネットワークや通信機器を使い分けられるようなシステムが計画されています。
 
4世代携帯電話の特徴としては、高速大容量通信を実現し、IPv6に対応し、無線LANやWiMAX (3.2.2参照)、Bluetooth(携帯情報機器などで数m程度の機器間接続に使われる短距離無線通信技術の一つ)などと連携し固定通信網と移動通信網をシームレスに利用できるようになる点があります。
 

コース (A  B  C  D  E)