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第2章 |
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本章ではリモートアクセスの導入を検討するときの参考として、リモートアクセスを実現するシステムの構成要素について説明します。具体的には、接続方式の種類と接続に必要なソフトウェア、リモートアクセスで使用される主要なアプリケーションとクライアント機器、および実際の接続事例を紹介し、最後に今後のリモートアクセスとして考えられる問題点とその解決の方向性の一案を提示しています。 |
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2.1 2.1 予備知識 |
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| 2.1.1 通信の階層モデルについて | |
| ここでは、第2章以降の説明を理解するのに必要な予備知識を簡単に説明します。 |
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多種多様なコンピュータがネットワークを介して相互通信を行うためには、通信に必要な決め事を標準化する必要があります。このため通信の構造をモデル化して標準化することが行われました。
以下、ネットワークインターフェース層、インターネット層(IP層と略す)、トランスポート層、などと記すのは、この階層モデルの層を表しています。 |
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2.1.2 アドレス体系の相違と解決方式について |
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インターネットの世界では任意のノード間で通信ができるように、インターネットに接続されている全世界の全ての機器(コンピュータやルーターなどでノードという)にユニークな(一つしかない)IP層のアドレス(IPアドレスという)が割り付けられています。このユニークなIPアドレスをグローバルアドレスといいます。 |
| (1) トンネリング方式 |
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アプリケーションが使用するデータにトランスポート層のプロトコルのためのTCPヘッダーを付け、これにIP層のプロトコルのためのIPヘッダーを付けたものをIPパケットといいます。 |
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実際の運用では、トンネリングでカプセル化したIPパケットを暗号化してセキュリティを強化する場合が多いのですが、この方式のことをVPN(仮想私有網)(2.2.1参照)と呼びます。VPNの方式には、トンネリングに使う階層、および、カプセル化する範囲により色々な方式が実用化されています。その主なものは、次の通りです。 |
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| (2) アドレスマッピング方式 |
| アドレスマッピング方式は、リモートのクライアントソフトはインターネット形式のIPパケット(グローバルアドレスを使用)を使う方式で、このIPパケットの何らかの情報をもとに内部アドレスにマッピングすることにより内部との通信を可能にする方式です。 |
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アドレスマッピングにはNAT(
Network Address Translation)とNAPT ( Network Address and Port
Translation))の二つの方式があります。 |
| (3) プロキシ |
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インターネットからは一旦DMZ内のサーバーにアクセスし、このサーバー上のアプリケーションが、あらかじめ決められているIPパケット内の情報を解釈して内部形式のIPパケット(プライベートアドレス)にリレーすることにより内部のサーバーとも通信を可能にする方式です。このようなアプリケーションを搭載しているサーバーをプロキシサーバーといい、代表的なものとしてWebプロキシがあります。 |
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