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1.3 無線LANの規格

無線LANにはいくつかの規格があり、それらはIEEE(米国電気電子学会)の802委員会で定められている。2007年現在の市場に見られる無線LANの通信規格には、以下の4つがある。
  • IEEE802.11a
  • IEEE802.11b
  • IEEE802.11g
  • IEEE802.11n
以下、それぞれについて説明する。

(1) IEEE802.11a

5.2GHz帯の無線で最大54Mbpsの通信を行なうことができる。転送速度で見るとIEEE 802.11bから大幅に高速化されているが、障害物があると繋がりにくいなどの欠点がある。また、移動体衛星通信システムにも利用されていることから、電波法によって屋外での利用が禁止されている。

(2) IEEE802.11b

2.4GHz帯の無線で最大11Mbpsの通信を行なうことができる。無線免許なしで自由に使え、11Mbpsの速度で50m〜100mの距離にある端末間で通信を行なうことができる。同じ2.4GHz帯の電波を使う医療用機器や電子レンジ、Bluetooth対応製品などが近くにあると電波干渉が発生し、通信速度が低下することがある。

(3) IEEE802.11g

IEEE802.11bの上位規格として策定され、IEEE802.11bと同じ2.4GHz帯 を利用しているが、最大通信速度は11Mbpsから54Mbpsに高速化されている。IEEE802.11bと同様、他の電波を発する機器からの電波干渉を受ける可能性がある。
また、IEEE802.11bに対する上位互換性を持っており、従来のIEEE802.11b規格の機器と接続する場合は、IEEE802.11bモードで動作するため、最大11Mbpsでの通信が可能である。

(4) IEEE802.11n(2007年策定予定)

IEEEが2007年後半策定予定の無線LAN規格の一つであり、実効速度100Mbps以上、IEEE802.11aやIEEE802.11gとの上位互換性を持つことが特徴である。高速化に、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)と呼ばれる、多重化したデータを複数の送信アンテナと受信アンテナによって送受信する技術を用いている。2006年3月、Draft Ver1.0が策定された。
図表4に、各無線LAN通信規格の特徴を示す。

図表4 無線LAN通信規格の特徴
IEEE 802.11a IEEE 802.11b IEEE 802.11g IEEE 802.11n
使用周波数帯 5.15〜5.25GHz 2.4〜2.472GHz 2.4〜2.472GHz 20また40MHz帯
伝送速度
(Mbps)
54/48/36/24
/18/12/9/6
11/5.5/2/1 54/48/36/24
/18/12/9/6
約100Mbps
チャンネル数
(同時)
4(4) 14(4) 13(3) 未定
最大伝送距離 約90m 約180m 約180m 未定
屋外利用 不可 未定
特徴 電波干渉に強く、伝送速度も速いが、屋外使用が不可。 導入コストが安いが伝送速度が遅く、電波干渉を受けやすい。 伝送速度が速く、11bとの上位互換も可能。11bと比べコストが割高。電波干渉を受けやすい。 高速通信が可能。具体的な詳細は未定。


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