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企業内情報システムを企業外から
利用するシステムの運用上の
セキュリティ対策
1 リモートアクセスとリスク
1.1 企業における現状と動向
リモートアクセスとは、遠隔地から公衆網を利用して社内ネットワークに接続することをいい、社内ネットワーク上の情報資源を利活用するために行われる。一般的なリモートアクセスの利用場面の例示として、次のものがあげられる。
- 顧客訪問先や現場などから社内ネットワーク上の業務用データベースにアクセスして在庫確認情報や商談に必要な顧客情報、商品情報、技術情報、種々のビジネス文書などを引き出す。
- 出張先から社内のメールサーバーにアクセスして、電子メールを送信、閲覧する。
- システムやネットワークの管理者が、リモートアクセスにより迅速に障害等に対応する。
企業における、リモートアクセスの利活用形態の一つであるテレワークの導入目的から、業務の効率化や迅速化による生産性の向上をはかるだけでなく、コスト削減や労務環境改善なども期待されていることがわかる(図表1)。
図表1 企業におけるテレワーク※の導入目的

(出所)総務省「平成18年版 情報通信白書」(総務省、平成18年7月)
※テレワーク…例:在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィスでの勤務
また、総務省による平成17年度の調査では、企業の約半数が何らかの手段により社外から社内ネットワークへ接続する手段を持っており、導入企業の90.7%が導入効果について肯定的に回答している。
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