最終更新日 2003年5月22日
ネットワークに多大な脅威を与える要因の中で、近年増大傾向にあり今後問題視すべきものに、コンピュータウイルス以外の「不正な実行コード」や「不正アクセスを幇助するためのツール」などの蔓延がある。また不正アクセス手法や、不正プログラムの使用法を解説した「不正ドキュメント」の放置もネットワーク管理にとっては多大な脅威である。
これらのプログラムやドキュメントの一部は善良なシステム管理者によって正しく利用されればネットワークセキュリティ対策に大きく貢献できるツールである。ただし悪用されれば最強のハッキングツールと成り得る諸刃の剣である。また、これらは従来のウイルス対策技術と不正アクセス対策技術相互に関与する問題点であるばかりか、新しい脅威をネットワークにもたらそうとしている。
本プロジェクトでは、これらの不正ファイルの調査、サンプリング、分析を実施し、不正ファイル検索用データベースのデータ項目の研究と検索用ストリングの抽出を検討する。また、不正ファイル検索ソフトウェアのプロトタイプを開発して実証実験を実施することで安全な電子政府の運用に貢献することを目的とする。
平成13年度の開発成果により、不正ファイル検索の基本機能を有す実証実験が可能なプロトタイプを作成し、かつ、検索機能の高速化に対して基礎技術を築いた。よって平成14年度は、調査研究については不正ファイルのサンプリング作業に重点を置き、技術開発については利便性を向上させた実用的ソフトウェアの完成に重点を置いた計画とした。