2000年6月30日
IPAセキュリティセンター
セキュリティ評価・認証室/CCTF
1st ICCC(米国・Baltimore)出張報告書
1.背景・目的
一昨年10月、欧米5ヶ国間(米・英・独・仏・加)を皮切りに情報システム製品のセキュリティレベルを評価・認証する「情報技術セキュリティ評価・認証制度」の国際的な相互承認協定の枠組みがスタートし、昨年10月にはオーストラリア、ニュージーランドが加わった。 更に8ヶ国(欧州)の加盟が予定されており、益々同制度の広がりが加速されている。
このような動きにより、今後EC(エレクトロニックコマース)のような強固なセキュリティを必要とするシステム関連製品を輸出する場合、セキュリティ評価認証が求められ、相互承認協定に参加していないと著しく不利になるものと懸念される。我が国も早期に国内のセキュリティ評価認証制度を持ち、相互承認グループに参加すべく通産省指導の下に、IPAで準備活動を進めている。
このような状況の中、下記国際会議に参加して「情報技術セキュリティ評価基準」(Common
Criteria: ISO/IEC 15408)に関して、相互承認協定加盟各国での評価・認証制度の普及・運用状況、加盟準備国での検討・準備状況等の調査・情報収集を行った。
2.行程概要
(1)
出張期間:平成12年5月22日〜27日(6日間)
(2) 出張先:米国 Maryland 州Baltimore, Baltimore
Convention Center
(3) 用件: ICCC : (1st International Common Criteria
Conference)参加
(4) 日程:5月22日(月) :東京→Baltimore,
Maryland, 米国
5月23日(火)〜25日(木) :ICCC参加(3日間)
5月26日(金)〜27日(土) :Baltimore,
Maryland米国→東京
(5)
出張者:セキュリティ評価・認証室(上木、栗田)、CCTF(宇賀村、鈴木)
3.概要
(1) 全体
● ICCC参加(5月23日〜25日):(詳細、別紙−1〜6)
米国NIAP(National Information Assurance Partnership)主催の「情報技術セキュリティ評価基準」(Common Criteria: ISO/IEC 15408)だけに限定した初めての国際会議。今後の同基準普及・推進の中心的国際会議となるものと思われる。
基調テーマ: Building More Secure Systems for the New
Millennium
参加者: 約500名
各国政府の認定・認証機関、評価機関、IT製品利用者、IT製品製造会社、システムインテグレーター、ITセキュリティ教育機関等
(2) プログラム
● プレナリセッション [別紙−1参照]
@ Opening Plenary (基調講演)
A CC-(M)RA Signing Ceremony(調印式)
B Certificate Award Ceremony(表彰式)
C Closing Plenary
● トラックセッション
次の4つのトラックが同時進行した。
@ Track A - General [別紙−2参照]
A Track B - Technical [別紙−3参照]
B Track C - Protection Profiles and Guidance [別紙−4参照]
C Track D - Tutorial [別紙−5参照]
● ICCC Vender Exhibits [別紙−6参照]
ICCCと併設して、CC関連のVender Exhibitsが行われていた(主催:FBC(Federal Business Council)Inc.)。入り口にあるNIAP、CC Projectのブースを含め、(M)RAに参加した主要国の、認証機関や評価機関、その他民間企業など、出展51社・団体であった。
4.所感
第一回目ということもあり、「情報技術セキュリティ評価基準」について、一般に広く知ってもらいたい、という主催者の強い意向が感じられた。
この意向に加え「MRA(相互承認)参加国を増やす」、「政府だけでなく、民間への適用を促進する」という狙いから、各講演は、概して丁寧な説明が行われた。
米国政府機関の主催とあって、一般のConferenceに見られるBusiness主体ということも無く、Academicな部分とのバランスのとれたものであった。
相互承認協定に参加していない韓国、中国、台湾、シンガポール、スウェーデン、イスラエル、ブラジル、ハンガリーなどからの参加もあり、CCへの国際的関心度の高さがうかがえた。
世界各国の関係者との意見・情報交換により、特に評価・認証制度の普及・運用状況について、有益な情報が得られ、また、多くの関係者と面識を得たことは、大きな収穫であった。
以上
別紙−1:プレナリセッション
別紙−2:Track A − General
別紙−3:Track B −
Technical
別紙−4:Track C −
Protection Profile and Guidance
別紙−5:Track D −
Tutorial
別紙−6:Vender Exhibits