RSAのべき乗剰余算における故障利用解析(DFA)を述べる.
RSAは共通の法を用いて互いに素な
と
を用いて同一のメッセージ
を
暗号化した場合,メッセージ
が導出できてしまうことが知られている.
メッセージ
の暗号文をそれぞれ
,
とすると,
より
を満たす
が存在し,
は次式で求められる.
RSAに対するDFAの適用では,DFAによって同様の状況を生じさせることにより,RSAへの攻撃が可 能となる[JQ97].
べき指数
の二進化表現を
とする.
ビット目にエラーを引き起こしビットを反転させたとする.
メッセージ
を暗号化した結果は本来
であるが,
ビットのエラーにより
となる.
ここで,
したがって,共通の法を用いた場合同様に
と
からメッセージ
の導出が可能である.
また,
を2ビット以上変化させる場合この攻撃法が適用出来るかは
に依存する.ただし
に素数を用いた場合,
この攻撃は(MSBより大きなビットを操作しないならば)常に適用できる.