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II.1.3.2 海外動向

スマートカード先進国である欧州を中心に金融・決済分野に関してまとめる.

フランス
フランス銀行カード協会は1993年までに全ての銀行カードのスマートカード化を実施し, 現在はICチップの位置をフランス方式と呼ばれるこれまでのカードの上部から ISO標準へと切替えを行っている.共有化・共通化に関しても, 銀行間でのカードの共通化,スタンダードなカードの発行 などを進めている.今後は電子財布,インターネット対応,ユーロ対応や, 接触型/非接触型コンビネーションカードの導入も近いと予想される.

ドイツ
1996年にスタートしたドイツ全金融機関による電子マネーシステムGeldKarteは 世界最大のカード発行規模(1998年で5000万枚)を誇る. 利用率向上のための展開推進プロジェクトにも取り組んでおり, マクドナルドでの導入や,市内電車での割安賃金の設定などもあり, GeldKarteのターミナルは1999年に全国で7万台以上と見られている.

イタリア
1998年にシエナ市で発行が開始されたシエナカードは 電子財布および行政カードとしての機能を持ち, 行政カードに関しては,個人情報,個人認証,交通違反に対する 徴税・罰金などのサービスが行われている. 今後,身分証明証,市内バス利用,病院予約,税金支払, インターネットアクセスなどのサービスが追加される予定.

オーストラリア
電子財布プロジェクトとして, 接触型スマートカードの VISAキャッシュ,モンデックス,クイックリンクの他に, 非接触型のCitトランスカードがある. 1995年から実証実験が開始されたCitトランスカードは多目的用途であり, 公共交通機関の支払,各種自動販売機での支払,パーキングメーター, インターネット上での決済などのサービスを行っている.