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スマートカード先進国である欧州を中心に金融・決済分野に関してまとめる.
- フランス
- フランス銀行カード協会は1993年までに全ての銀行カードのスマートカード化を実施し,
現在はICチップの位置をフランス方式と呼ばれるこれまでのカードの上部から
ISO標準へと切替えを行っている.共有化・共通化に関しても,
銀行間でのカードの共通化,スタンダードなカードの発行
などを進めている.今後は電子財布,インターネット対応,ユーロ対応や,
接触型/非接触型コンビネーションカードの導入も近いと予想される.
- ドイツ
- 1996年にスタートしたドイツ全金融機関による電子マネーシステムGeldKarteは
世界最大のカード発行規模(1998年で5000万枚)を誇る.
利用率向上のための展開推進プロジェクトにも取り組んでおり,
マクドナルドでの導入や,市内電車での割安賃金の設定などもあり,
GeldKarteのターミナルは1999年に全国で7万台以上と見られている.
- イタリア
- 1998年にシエナ市で発行が開始されたシエナカードは
電子財布および行政カードとしての機能を持ち,
行政カードに関しては,個人情報,個人認証,交通違反に対する
徴税・罰金などのサービスが行われている.
今後,身分証明証,市内バス利用,病院予約,税金支払,
インターネットアクセスなどのサービスが追加される予定.
- オーストラリア
- 電子財布プロジェクトとして,
接触型スマートカードの
VISAキャッシュ,モンデックス,クイックリンクの他に,
非接触型のCitトランスカードがある.
1995年から実証実験が開始されたCitトランスカードは多目的用途であり,
公共交通機関の支払,各種自動販売機での支払,パーキングメーター,
インターネット上での決済などのサービスを行っている.