インテグリティチェック法の研究開発 1.目的
情報処理振興事業協会では、平成4年度よりコンピュータウイルスの検出シ ステムとしてインテグリティ法を提唱し、同法を用いたウイルス検出システム (IPA Integrity Check System: IPAInCS)の研究開発を実施してきた。平成 7、8年度においては、一般運用実験を実施し、その結果についてシステムに 反映させてきたところである。 しかしながら、IPAInCS において利用してきたデジタル署名部分については 、民間会社がライセンスを所有し、研究開発評価に限定して利用を許可された ものであるため、IPAInCS を公開する上でライセンス的な問題を有していた。 そのため、IPAInCS からデジタル署名部分について分離し、ユーザが市販の デジタル署名ライブラリを購入すればIPAInCS を利用可能な形態にシステム変 更を行うとともに、IPAInCS の操作方法を体験できるようにデジタル署名をラ イブラリを利用しない選択も可能なようにシステムに改良を行い、IPAInCS を フリーウェアとして広く普及できるようにすることを目的としている。
2.研究の概要
(1)デジタル署名ライブラリ調査 デジタル署名ライブラリについては、RSA社、日本電気、三菱電機から 販売されており、それらのライブラリからIPAInCS で利用可能なライブラリ を2つ以上選択する。 (2)IPAInCS の改良 -1.(1)で選択されたライブラリについてユーザが容易に組み込めるよう にする。 -2.デジタル署名を使用しない選択をできるようにする。 (3)インストーラの開発 上記(2)で改良したシステムを容易にインストールするためのインスト ーラを開発する。 (4)Microsoft Windows 95 上での動作検証 (5)利用者マニュアルの作成