1.目的
欧米の主要国には、情報処理製品(ハードウェア、ソフトウェア)や情報処理システムのセキュリティ完備状況を評価し、認証するための制度がある。この評価に利用される「セキュリティ評価基準」は、従来、各国が個別に作成して利用していたが、この国際標準化が
2.方法
Common Criteria
は全部で500頁弱である。早期に提供するために、利用上、特に必要な箇所を絞り込んで作成する。
Common CriteriaV2.0は3つのパートから構成される。パート1は「概論とモデル」(Introduction and General Model)、パート2は「セキュリティ機能に関する要件」(Security Functional Requirements)、パート3は「セキュリティ保証に関する要件」(Security Assurance Requirements)を規定したものである。この中で、開発者に必須であるパート2とパート3を対象とする。
コマーシャル分野の情報処理製品や運用システムへの適用を優先させるために、対象部分の絞り込みを行う。
Protection Profileとよばれる登録簿が規定されている。このProtection Profileのなかで、汎用的な情報処理製品向けに作成された“CS2 Protection Profile Guidance V0.3”で要求されている機能要件を対象にする。 パート2「セキュリティ機能に関する要件」の絞り込みは、適用性を基本にする。製品やシステムの種別ごとに要求されるセキュリティ要件を前もって登録しておき、開発時に参照できるようにするために
3「セキュリティ保証に関する要件」の絞り込みは保証レベルを基本にする。パート3では保証のレベルを1〜7段階で規定し、各レベルに応じて要求される保証要件が規定されている。この中で、通常のコマーシャル分野で最高レベルと考えられているEAL4で要求されている保証要件を対象にする。 パート
2、パート3の該当部分に関して、まず翻訳を行う。 パート
要件の翻訳だけでは内容の理解が困難と考えられるパート2の機能要件に関しては、具体的な実現手段や機能例を、解説という形態で付加する。
3.成果
平成11年度末までには、実際の製品評価の経験を踏まえて、さらに解説部分を充実させる予定である。
- パート2機能要件部分については、具体的な機能事例を追加する。
- パート3保証要件部分については、具体的な開発方法、設計方法、管理手法などの事例を、解説として作成する。