本調査は、米国、欧州、アジア・豪州の4地域において、「コンピュータウイルス等被害状況調査」を行い、海外におけるウイルスの被害状況とその対策について幅広く情報を収集分析し、コンピュータウイルスに関する有効な対策技術の開発に役立てることを目的に実施した。
(1) 調査対象国
米国、ドイツ、北欧(4ヶ国)、韓国、台湾、オーストラリアの9ヶ国を対象に調査を実施した。
(2) 調査対象者
企業、大学、研究機関、ソフトハウス等のコンピュータ管理者(Information System Manager)を調査対象として抽出した。
アンケートの調査対象先の選定にあたっては、各国の調査会社に委託し、それぞれの国のコンピュータユーザ(MIS Manager and DP Manager)関連の各種データベースや、関連団体の会員リスト等を用いた。(※MIS: Management Information System)
郵送による発送回収のアンケート方法を採用した。
調査の実施にあたっては、基本的に英文の調査票を送付した。国によっては、翻訳した調査票も添付した。
本調査は、米国、ドイツ、北欧、韓国、台湾、オーストラリアの5ヶ国1地域に、1998年度に限り実施した。
本調査は、以下の項目を中心に調査票を設定した。また、調査は1997年12月から1998年11月までの1年間を対象に実施した。
T 回答事業所属性
(1)主たる業種
(2)就業者数
(3)利用しているコンピュータの種類別台数
(4)社内情報ネットワークの構築状況
@社内情報ネットワークの用途
Aインターネット接続の有無
Bホームページの有無
(5)商用パソコン通信サービスの利用状況
@利用している商用パソコン通信サービス
(6)商用
VANネット等との接続状況U コンピュータウイルスによる被害状況
(1)コンピュータウイルスの認知度
(2)コンピュータウイルスへの脅威
(3)コンピュータウイルス感染の有無
@感染したウイルスの種類
A感染したウイルスの名称
B感染したコンピュータの種類と台数
C感染したフロッピーディスクの枚数
D発見の経緯
E使用したワクチンソフト
F想定される感染経路
G復旧方法
H被害規模(期間・投入人日)
(4)現在および今後のセキュリティ対策
(5)ウイルス対策に関するユーザ教育
(6)ワクチンソフトの情報源
(7)ワクチンソフトの導入目的
(8)ワクチンソフトの選択基準
(9)今後の被害予測
(10)求める情報
アンケート全体の有効回収数は1,448件、回収率は4.8%という結果になった。
国別、地域別の回収数、及び回収率は以下の通りで、それぞれの地域や国によって郵送アンケート調査の環境が異なるため、回収率はドイツの3%から、米国の8%まで開きがみられる。しかし、各国とも約150件以上は回収できており、国別の傾向を把握することは可能である。
表1.6 アンケートの発送・回収結果一覧
項目
国・地域 |
発送数 |
回収数 |
回収率 |
| 米 国 | 5,000 件 |
402 件 |
8.0% |
| ドイツ | 5,000 |
151 |
3.0 |
| 北 欧 | 5,000 |
241 |
4.8 |
| 韓 国 | 5,000 |
268 |
5.4 |
| 台 湾 | 5,000 |
200 |
4.0 |
| 豪 州 | 5,000 |
186 |
3.7 |
合 計 |
30,000 |
1448 |
4.8 |
本調査は、株式会社三菱総合研究所にアンケートの準備や、海外の調査会社との業務調整等を委託して行った。