Q1-5. Web の検索やメールによる通信を行う仕事が多いが、現在、社員全員がウイルス対策ソフトを使っている。Windows
Update も実施している。セキュリティ対策はこれしか行っていないが、これで大丈夫か?導入しているウイルス対策ソフトは一社だけであるが、他のウイルス対策ソフトも導入する必要があるか?
Q1-6. 事業所内が新旧の Windows OS が混在する状況である。ネットワーク境界ではファイアーウォールを設定しているが、旧
OS については Windows Update がサポートされていないものもある。ウイルス対策ソフトは利用しているが、特に対策が必要か?
OS のバージョンをあわせる必要はあるのか?
A1-6. 管理上の問題からは同一の OS のほうが管理し易い面は否定できない。旧 OS を使い続けてはいけないと言うことではないが、最新の
OS を利用されることをお勧めする。使い方にも留意することが必要である。社内ネットワークをセグメントに分けて、危なそうなパソコンは隔離できるような構成にする方法もある。金銭的な問題もあるので、利用目的を検討して、うまく使い分けるのが良い。
Q1-7. ウイルスメールが特定の ISP より大量に送られてくる。送信者欄は詐称されているが、ヘッダ情報の
IP アドレスを who is で調べて特定の ISP であることがわかった。この ISP に対してウイルスメールを送らないように指導することはできないのか?
Q2-12. 不正アクセスや DoS 攻撃などで IP
アドレスを詐称しているものがあるが、現在は攻撃元を特定できないのではないかと思う。こういう攻撃に対する対策はあるのか。自衛するしかないのか?
A2-12. IP アドレスを詐称された場合、攻撃元の特定は難しいので、自衛するしかない。ただ、ウイルスやワームに感染して、気づかないうちに、送信元を詐称したメールを大量に送信されたり、DoS
攻撃に加担している PC も多いと思われるため、ウイルス感染に気づいていない人への啓発活動は IPA として今後とも行っていく。
Q2-13. DoS 攻撃などは、アクセス元の IP
アドレスを詐称できるので、アクセス元を特定することは困難と思うが、本来のアクセス元を特定しようという動きなどはあるのか?
Q2-15. 「実際のセキュリティ対策(2)」で S/MIME
を利用する場合の認証局について話があったが、認証局というのは絶対に安全と言い切れるものなのか? また、root CA の上に立つ
CA というのはあるのか?
A2-15. 認証局を運営している企業のシステムが侵入される可能性などを考えると100%安全とは言えるものではないが、認証サービスを提供するためにより厳格に運用されているので、安全性は高いと考えて構わない。また、もしそのような事態になったとしても、実際の認証サービスに直接影響が出る前に何らかのアナウンスがあると思われるので、知らないうちに証明書の信頼性が失われるということは考えにくい。root
CA の上に立つ CA はない。誰かが一番上に立って認証を行わなければならないため、root CA がその役割を担っている。root
CA の正当性を証明するための証明書は、別の手段を使って配布されている(ブラウザに埋め込むなど)。
A2-20. Windows 系 OS については、TCSEC に準拠している厳密な意味での Trusted OS
は存在しないようである。ただし、セキュリティ強化の設定を行う他、アクセス制御機能を強化する製品を導入するなど様々なセキュリティ強化の方法がある。また、最近ではセキュア
OS である SELinux (Security-Enhanced Linux)上に VMware を利用して Windows
環境を構築する製品等も出てきていると聞いている。
Q2-21. 135番ポートや445番ポートへのアクセスが未だに多いということは、企業においてワームに感染したまま放置されている
PC が多いと考えてよいか?
A2-21. 企業に限定されず、個人で使用している PC も含めて、感染していることに気付かずに放置されている PC
が多いのではないかと推測される。対策をせずに放置していると自分が気付かずに、ワーム感染に悪用されたり、不正アクセスの踏み台にされたりしていることがある。ウイルスやワームについて、感染に気づいていない人への啓発活動は
IPA として今後とも行っていく。
Q2-24. 高校の教師をしているが、いまどきの高校生の中には、コンピュータに詳しいものもおり、学校のネットワーク経由で不正アクセスをされるかもしれない。学校のネットワークを使う際には個々の高校生に
ID を与えておらず、グループ ID での使用である。もし自分の高校の生徒が不正アクセスを働いた場合、学校が監督責任を問われることになるのか?