平成15年 8月 1日
情報処理推進機構
通信・放送機構
総務省及び経済産業省は、2003年2月に「電子政府推奨暗号リスト」を発表した。ここに掲載された暗号技術は、CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)が、今後10年間は安心して利用できるという観点から評価を行い、電子政府推奨暗号としてリストアップした暗号技術である。
しかし、電子政府の安全性及び信頼性を確保するためには、暗号アルゴリズムレベルの安全性だけでなく暗号アルゴリズムの実装の安全性を確保する必要があり、この観点から暗号モジュールの安全性評価基準を作成することが急務である。他方、暗号モジュールの安全性評価基準に関しては、米国とカナダが自国の政府調達基準であるFIPS140-2をベースとした国際標準化をISO/IECに提案しており、暗号モジュールの安全性評価基準を我が国において作成するにあたっては、ISO/IEC等における議論を注視していく必要がある。
このような状況を踏まえて、暗号技術検討会の下に暗号モジュール委員会が設置された。暗号モジュール委員会は、ISO/IEC等の国際標準の動向を注視しつつ、将来的に政府調達基準等として利用され得ることをも視野に入れながら、2005年3月を目処に暗号モジュール評価基準及び試験基準を作成する。
また、暗号モジュール委員会は、暗号技術監視委員会と連絡をとりつつ、電子政府推奨暗号の安全性及び信頼性確保のための暗号実装関連技術を主な対象とする調査・検討を併せて行うこととする。
2002年度に制定された「電子政府推奨暗号リスト」に準拠した暗号モジュール製品に対する暗号モジュール評価基準および試験基準の作成を行う。また、暗号実装関連技術に関しては、攻撃法の調査・研究および具体的な攻撃ノウハウの蓄積を行い、要求基準や試験基準の作成を目指す。

| 2003年度 | 上期 | 調査・研究方針の検討 |
| 下期 | 評価用標準プラットフォーム仕様の策定 調査・基礎研究 |
|
| 2004年度 | 上期 | 評価用標準プラットフォーム開発 |
| 下期 | 評価用標準プラットフォームを用いた評価実験 |
| 委員長 | 松本 勉 | 横浜国立大学 大学院 環境情報研究院 教授 |
|---|---|---|
| 委員 | 石田 修一 | 株式会社日立製作所 システム開発研究所 第7部 706研究ユニット |
| 委員 | 上野 天徳 | 財団法人日本品質保証機構 IT事業部 |
| 委員 | 植村 泰佳 | 電子商取引安全技術研究組合 常務理事 |
| 委員 | 大須賀 勝美 | NTTエレクトロニクス株式会社 セキュリティシステム事業部 |
| 委員 | 太田 和夫 | 電気通信大学 電気通信学部 情報通信工学科 教授 |
| 委員 | 大塚 浩昭 | 日本電信電話株式会社 情報流通プラットフォーム研究所 |
| 委員 | 佐伯 正夫 | 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 インターネットビジネスシステム部 インターネットセキュリティセンター 副センター長 |
| 委員 | 高橋 芳夫 | 株式会社NTTデータ 技術開発本部 開発担当 セキュアサービスプラットフォームグループ |
| 委員 | 栃窪 孝也 | 株式会社東芝 e-ソリューション社 SI技術開発センター SI技術担当 |
| 委員 | 鳥居 直哉 | 株式会社富士通研究所 ITコア研究所 主管研究員 |
| 委員 | 細川 正広 | 日本電気株式会社 ソリューション開発研究本部 インターネット基盤開発本部 マネージャー |
| 委員 | 横田 薫 | 松下電器産業株式会社 マルチメディア開発センター |
| 委員 | 吉田 健一郎 | 財団法人日本質保証機構 IT事業部 参与品 |
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