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最終更新日:2002年 5月 10日

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 2002年 5月 10日
情報処理振興事業協会 
セキュリティセンター(IPA/ISEC) 

不正アクセスの届出状況概要について

●情報処理振興事業協会(略称IPA・村岡茂生理事長)は、2002年4月のコンピュータ不正アクセスの届出状況をまとめた。

  4月度の届出件数は62件で、今年最も少ない届出件数であった。

 一方、相談としてはネットサーフィンによりブラウザの設定やダイヤルアップの設定を改ざんされる被害に関するものが増加している。中にはパソコンの初期化以外に復旧する方法が無い場合や高額な通話料(7万円)を請求された、という報告もあった。  
 このような被害に遭わないための対策として以下の『ネットサーフィン(Webアクセス)における被害と対策について』を参照して頂きたい。

 

 

 

 



企業、個人(家庭)ユーザを問わず、ネットサーフィン(Webアクセス)は日常的に行う操作である。しかし、Webサイトのなかには、悪質な罠が仕掛けられたサイトもあり、安全を過信して何らセキュリティ対策を行っていないと、思わぬトラブルに巻き込まれることもある。IPAセキュリティセンターにはこの種の届出や相談が数多く寄せられている。ここでは、そのような被害事例から原因を考察し対策を説明する。

1. 被害事例と原因

強制ダウンロードと強制インストールによる被害

被害内容
あるホームページを見ていたら突如ダウンロード画面が出現し、No(いいえ)ボタンや×ボタンでキャンセルすることもできず強制的にダウンロードさせられプログラムが勝手にインストールされてしまった。その結果、怪しいアイコンがデスクトップやスタートメニューに登録されてしまった。このプログラムを削除するために色々試してみたがうまくいかず、結局初期化することになった。

考えられる原因
この種の被害で多いのはセキュリティ設定が弱かったために、罠が仕掛けられたホームページを見たとたん悪意のプログラムが自動的に実行される場合が多い。対策としては、普段見に行かない(信頼できない)サイトを表示する場合にはセキュリティ設定を強めにすることにより悪意のプログラム実行を防ぐことがある程度可能である。


国際電話使用料(ダイヤルQ2)に関する被害

被害内容
あるアダルト系のホームページでの詳細画像表示ツールダウンロードのYes(はい)ボタンを押したら、インストールが失敗に終わった。しかし後日、電話会社より身に覚えのない国際電話使用料(7万円)の請求書が届き、パソコンの設定を調べたところ直接海外に接続される設定に書き換えられていた。結局この国際電話使用料はやむを得ず支払うことになった。

考えられる原因
自ら望んでファイルをダウンロードし、インストールしてしまったケースは、ユーザ自身の認識不足や不注意によるものが大きい。また、不正なプログラムには、この様にこっそりパソコンの設定を書き換える危険なものが存在することを理解し、安易にダウンロード、実行することを控える必要がある。


不正プログラム実行による被害

被害内容
ある有名なホームページを閲覧した翌日、パソコンを起動したら全てのプログラムが起動できなくなっていた。慌ててパソコンを再度起動してみたが状況は変わらず何も操作をできない状態であった。結局パソコンを初期化することしかできず、パソコンに保存していたデジタルカメラの写真データを失った

考えられる原因
ニュース報道もされたこの被害事例は、第三者により悪意のプログラムが当該ホームページに仕掛けられ、セキュリティホールを抱えたブラウザでそのサイトを表示しただけで、パソコンの重要な設定ファイル(レジストリファイル)が書き換えられたブラウザのセキュリティホールが原因の被害であった。ブラウザのセキュリティホールが原因の被害事例としては、2001年に流行したNimda(ニムダ)ウイルスの感染も同様である。これらブラウザのキュリティホールによる被害は、セキュリティホールを埋める(パッチをあてる)ことやウイルス対策ソフトの利用が有効な対策である。

 



2. 対策情報

ネットサーフィン(Webアクセス)における被害の多くは、OS、ブラウザのセキュリティパッチ適用やセキュリティ設定により被害を未然に防止することが可能である。詳細な手順については、バージョン等により多少異なるが、一般的な対策として以下の項目を確認して頂きたい。

OSのセキュリティパッチをあてる

マイクロソフト Windowsの場合
WindowsUpdate(http://windowsupdate.microsoft.com/)を利用し、最新バージョン又は重要な更新(セキュリティパッチ含む)を確認する。重要な更新とServicePackに表示された個々のパッケージを表示し、必要に応じてダウンロードしインストールを行う。


アップル マッキントッシュの場合
ソフトウェアアップデート
(http://www.apple.co.jp/ftp-info/)にアクセスし、情報を確認し、必要に応じてダウンロードしインストールを行う。






ブラウザのセキュリティパッチ適用とセキュリティ設定を確認する

Internet Explorerの場合

セキュリティパッチの適用
WindowsUpdate(http://windowsupdate.microsoft.com/)を利用し、最新バージョン又は重要な更新(セキュリティパッチ含む)を確認し、必要に応じてダウンロードしインストールを行う。(Windows OSのセキュリティパッチと同様の手順)

セキュリティ設定
「ツール」→「インターネットオプションを選択」 (あるいは、「コントロールパネル」からインターネットオプションを選択)
「インターネットゾーン」の「セキュリティレベル」を「高」に変更する。標準(設定前)は、「中」に設定されている。


セキュリティの詳細設定を行う。
レベルのカスタマイズで詳細のプログラムの動作を設定する。セキュリティを強化する上では、ActiveX、JavaScript、Javaを「無効」にする。

信頼済みサイトの登録を行う。
セキュリティレベルを「高」にしたため、信用できるサイトからのダウンロードや画像表示もうまく動作しなくなる場合もある。その場合は、「信頼済みサイト」に登録することにより、うまく動作させることができる。

 

Netscapeの場合

セキュリティパッチの適用
ネットスケープ「セキュリティ・ノート」(http://www.netscape.com/ja/security/)を確認し、必要に応じてダウンロードしインストールを行う。

セキュリティ設定
「編集」→「設定」→「詳細」の画面でJava、JavaScriptの設定を無効にする。





Operaの場合
オペラの日本語サイト(http://jp.opera.com/)又はOpera Browser News(http://www.searchengineworld.com/opera/news.htm)の内容を確認し、必要に応じて最新版を入手しインストールする。




ウイルス対策ソフトを利用する

不正なプログラムを検出する機能を持ったウイルス対策ソフトを利用することにより、不正なプログラムが埋め込まれたページを表示しようとすると警告を発し、表示を取りやめるため被害を未然に防止できる。詳細な機能については各ワクチンベンダーの情報を確認して頂きたい。
参考)主なワクチンベンダーのWebサイト等一覧
    http://www.ipa.go.jp/security/antivirus/vender.html


国際電話、ダイヤルQ2への対策 

国際電話ヘのダイヤルアップの対策

パソコンの設定により接続先を確認する。(モデムの音量を上げておくことも有効)
 利用しないモデムポートは接続しない。

国際電話契約を休止する。
   国際電話自体を休止し、国際電話を掛けられなくすることにより被害を防止する。

国際電話会社より供給されている接続先をチェックするプログラムをパソコンにインストールする。
  参考)インターネットを利用した国際情報提供サービスに関するトラブルに対するお知らせ(総務省)
      http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/020320_7.html

ダイヤルQ2ヘのダイヤルアップの対策

Q2接続チェック用のプログラムをダウンロードし、被害を予防する。
  NTT東日本 http://www.ntt-east.co.jp/q2/faq-q2program.html
  NTT西日本 http://www.ntt-west.co.jp/q2/dl_q2.html



プログラムやファイルのダウンロードは、信頼できるサイトから。

一度不正なプログラムがパソコン内に入り込むと、どのファイルを削除すれば良いか判断することは難しい。よってプログラムのダウンロード及びインストールは十分な注意が必要である。また、入手先もベンダーの公式サイトや有名なサイトなどからのダウンロードが望ましい。
参考)安易なダウンロードがもたらす大きな被害について
    http://www.ipa.go.jp/security/topics/malicious.html


3. その他の対策実践情報


個人ユーザのWebサーフィン、メール利用などに係わる脅威(危険性)に対する対策
http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/cm01.html#user

Microsoft社製品セキュリティ対策情報「ホームユーザ向けセキュリティ対策早分かりガイド」 http://www.asia.microsoft.com/japan/enable/products/security/

ウイルス対策を含むセキュリティ関係の情報・対策などについては、下記ページを参照のこと。
IPAセキュリティセンタートップページ
http://www.ipa.go.jp/security/

 

 

問い合わせ先:IPAセキュリティセンター(IPA/ISEC)
          (ISEC:Information technology SEcurity Center)
          TEL:03-5978-7508 FAX:03-5978-7518
          E-mail:isec-info@ipa.go.jp
          相談電話:03-5978-7509 URL:http://www.ipa.go.jp/security/

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2002年 5月 10日 掲載。
 

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