5.2   セキュリティの重要性

  5.2.1増大するリスク

  今やコンピュータやネットワークシステムは、企業や社会の最重要インフラといっても過言ではありません。これらの安全・安定運用は、サービス、ビジネスを遂行する上で前提条件となります。セキュリティの脅威は、直接的な影響の他に、対外関係の悪化、企業の信用低下なども引き起こし、企業や社会に与えるダメージは非常に大きなものになります。ネットワークの進展に伴い利便性の向上と引き換えに、利用時のリスクも増加しています。
  リスクの増大の原因として挙げられるのは、以下のとおりです。
○インターネット利用者の増加
悪意を持った利用者も増加
情報の価値向上
○接続ホストの増加
システム監理の複雑化
○ネットワーク接続形態の多様化
リモートアクセス・無線技術の進展
ネットワーク管理の複雑化
○高度なサービス提供
アクセス制御の複雑化
攻撃の多様化
○人的資源の確保
ネットワークセキュリティ技術者が少ない



  5.2.2組織が受ける可能性のある被害


  では、セキュリティを確保しないことで、どのような不利益を被るのでしょうか。大別すると、(1)データの破壊、改ざん、流出、(2)コンピュータ資源の盗用、(3)サービスの妨害などがあります。ここでは、それぞれ例をあげていますが、個々の組織の状態に応じて、このリストはかなりの数に上ることになります。

○データの破壊、改ざん、流出
新製品の特許情報の流出
財務情報の漏洩
○コンピュータ資源の盗用
ウイルスの無断転送
倫理に反する情報の無断保存
覚えのない通信費の請求
○サービスの妨害
オンラインシステムの停止
Webサーバー等の停止
  これらの要件を、それぞれの組織に応じて明確にすることも、セキュリティを確保する作業の第一歩になります。

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