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3.1 モデム(Modem)・TA(Terminal Adapter) |
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モデム(Modem)
コンピュータ内の処理はデジタル信号で行われます。2台のコンピュータがデータのやり取りをするためには、デジタル信号を使わなければなりません。一方、公衆回線網は本来、音声の送受信を目的としたもので、アナログ信号が用いられます。
したがって、公衆回線網を通じて2台のコンピュータが、データのやり取りをするためには、アナログ信号をデジタル信号に変換する機能と、デジタル信号をアナログ信号に置き換える機能が必要になります。この機能を実現するのがモデム(Modem)であり、その語源はデジタルとアナログの変換プロセスに用いる「Modulate/Demodulate」(変調/復調)からきています。 通信速度は、33.6Kbps〜57.6Kbps(通称 56K)が主流になってきています。またコンピュータ内に内蔵するタイプ(内蔵型)とシリアルポート(Comポート)を介してRS232C(シリアル)ケーブルやUSBケーブルで接続する外付けタイプがあります。 ADSL・CATVモデム
ADSLやCATVもネットワーク内はアナログ通信となるためモデムが必要となります。特にADSLは、既設のアナログ回線に周波数の高いデータ通信を流すため、アナログ音声信号とデータ通信信号を分離/合成するために、スプリッターと呼ばれる信号分離装置を使用します
このスプリッターを電話線の両端にそれぞれ取り付け、一方は音声信号として既存の電話機や交換機に接続し、もう一方をADSLモデムに接続します。このため、アナログ電話通信の状態には関係なく、ADSLモデム経由でのデータ通信が常に可能となります。
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TA(Terminal Adapter)
TAはターミナルアダプターの略で、ISDN回線を使ってデジタルデータや音声信号を送受信するために必要な装置です。もともとTAは、ISDN回線を2つのアナログ回線に分割するために生まれたものです。(ISDN回線を、電話とFAXで使用するなど)その後、デジタル通信機能が付加されて、モデムに変わる新しい通信機器として広まっていきました。ISDNはデジタル回線のため、アナログ回線を使用するときのように変調/復調を行わなくて済むため、通信エラーの発生が少なく、安定した高速通信が行えます。通信速度は基本的には64Kbpsですが、前述したMLPPPを使用することにより128Kbps(64Kbps×2)の高速通信を行うことが可能です。最近のTAはほとんどMLPPPに対応しています。
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3.2 リモートアクセスサーバー |
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110人〜20人ぐらいの規模でRASを利用するのであれば、NTサーバーにモデムないしTAを2台程度つなげておけば接続性に不満が出ることはありませんが、例えば100人の営業部隊が全員RASを活用するというような場合はどのようにしたら良いのでしょうか。
このように多人数がRASを活用する場合にはリモートアクセスサーバーと呼ばれる専用装置を利用する必要性があります。リモートアクセスサーバーの基本的な機能は、数チャネル〜数十チャネルのモデムが接続でき、(モデムを内蔵しているものもある)通信制御を集中して行うことにあります。最近の製品ではISDN PRIなどに対応して1回線で23チャネル(Bチャネル×23)を確保できる製品も出てきています。
たいていの製品がCPUを内蔵しており、通信制御のほかに、ユーザー認証機能、IPアドレス割り当て機能、ルーティング機能などを備えています。
専用機のメリット・デメリット このような専用装置を利用すると、通信制御を集中して行えることのほかに、ネットワークサーバーの負荷を軽減でき、不要なトラブルを回避できるメリットがあります。デメリットとしては、値段が高いこと、メンテナンスや運用に知識・技術を要することなどがあげられます。
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3.3 ブロードバンドルーター |
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ブロードバンドルーターは複数のコンピュータを1回線のCATVやADSLなどを通じてリモートアクセスやインターネット接続をする際に必要となる機器です。基本的な動作は、IPルーターと変わりません。
通常、ブロードバンドの接続契約を結ぶとISPや接続業者から、1つのグローバルアドレスが割り当てられます。これを複数の端末で利用するために、NATやIPマスカレードといったアドレス変換を行う機構が必要となります。 最近のブロードバンドルーターは、このアドレス変換の機構に加えて、ファイアウォール機能を持ったものも多くなってきました。 |
3.4 PDA (Personal Digital Assistants) |
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PDAはパーソナル デジタル アシスタンツの略で、日本語では携帯端末と呼ばれています。ノートPCに比べてPDAには以下のようの特徴があります。
これらの携帯端末は基本的には無線機能等を持っていません。従って、リモートアクセスする際には携帯電話やデータ通信カードと組み合わせて利用する必要があります。
PDAのOS Microsoft社がPDA(ハンドヘルドPC)様のOSとして規格統一をめざし、PC用のWindowsに類似した操作性をもつ、 WindowsCEを発売しています。またPDAとしてよく使われる電子メールやスケジュール管理等の機能をメーカーが独自のOSで実現しているものもあります。
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![]() インターネット対応携帯電話 |
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近年ではインターネット接続対応の携帯電話が発売されており、スケジュール管理や住所録といった簡易的なPDAとして利用することができます。また、携帯電話から本社にリモートアクセスし、各種の情報を引き出すようなシステムを組むことも可能です。
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