2.6 リモートアクセスのプロトコル |
2.6.1 PPP (Point to Point Protocol) |
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PPP(RFC1661)はポイント トゥ ポイント プロトコルの略でポイント トゥ ポイント(2地点間)でネットワークパケット(IPパケットなど)を送信するためのプロトコルです。PPPはRAS(MicrosoftのRAS)の標準プロトコルになっています。
PPPのネゴシェーションフェーズは大きくOSI参照モデルのデータリンク層で動作するLCP(Link Control Protocol リンク制御プロトコル)とネットワーク層で動作するプロトコルを決めるNCP(Network Control Protocol ネットワーク制御プロトコル)に分かれます。
まずLCPにおいてデータサイズ、圧縮の有無、認証プロトコル等が決定されます。認証プロトコルが決定されるとそのプロトコルに基づいて認証が行われ、認証されるとNCPが開始されます。
NCPはネットワーク層の上位プロコトルの選択やネットワークアドレスの割り当て設定などを行います。
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2.6.2 MLPPP (Multi Link Point to Point Protocol) |
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MLPPP(RFC1771)とはマルチ リンク ポイント トゥ ポイント プロトコルの略で、複数のデータリンク装置(モデム・TAなど)を束ねて使えるようにしたPPPの拡張プロトコルです。複数の回線を束ねて使うことにより、データ伝送の速度を高めることができます。例えば、33.6Kbpsのモデムを3台MLPPPで束ねて送信すると、理論上、33.6Kbps×3台=100.2Kbpsの通信速度を得ることができます。
最近のTAやルーターは、はじめからMLPPP対応となっており、ISDNのBチャネル2本を同時に使用して、128Kbps(64Kbps×2)での通信を可能にしています。さらに、トラフィック量の変化に対応して、リンクを1チャネルにしたり、2チャネルにしたりするBOD(バンドワイズ オン デマンド)機能も付属しています。また多くのインターネットサービスプロバイダーがISDNを利用したMLPPPに対応してきています。
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2.6.3 PPPoE |
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PPPoE(RFC2516)とは、PPP over Ethernetの略で、PPPの機能をEthernetを通して利用するためのプロトコルです。このプロトコルは、RFC 2516として標準化されています。
PPPはもともと、電話回線やISDN回線など、ダイヤルアップ型の通信回線を介してネットワークに接続するために開発されたものですが、これを常時接続環境でも利用できるようにしたものがPPPoEです。
通常のPPPと異なり、ネットワークカードのMACアドレスによって端末を識別し、通信を行います。
PPPoEを利用すると、LAN上からもユーザ認証やIPアドレスの割り当てなどが可能になります。
ADSLのサービスは、データリンク層のプロトコルにATMを使用しているため、一般的にPPPoEと呼ばれている方式は、正確には、PPPoEoA (ATM)であり、動作原理は以下のようになります。
家庭内でもLAN環境が定着しつつあることから、日本国内でも多くのADSL接続サービスがPPPoEを採用しています。
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2.6.4 PPPoA |
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PPPoA(RFC2364)とは、 PPP over ATMの略で、前述のPPPoEと同じくATMネットワーク上でPPP接続を行なうための仕様で、RFC 2364の「PPP over AAL5」で規定されています。
ADSLのサービスは、データリンク層のプロトコルにATMを使用しているため、加入者宅のADSLモデムとDSLAMの間の通信をPPPoAで行なう場合があります。
イーアクセスや東京めたりっく通信などの事業者がPPPoAによる接続を採用しています。
一般的なPPPoAの動作原理は、
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2.6.5 iモード |
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iモードとは、PDAやノートPCを接続することなしに、携帯電話だけで直接インターネットに接続できるサービスです。99年2月下旬よりNTTドコモが開始しました。
このサービスにより、PDAやノートPCを持ち歩くことなく携帯電話だけで、銀行振込やチケット予約、ホームページの閲覧が可能になります。サービスを受けるためには、iモードに対応した携帯電話が必要になります。
また、図中のドコモパケット網は携帯電話によるデータ通信を行うためにNTTドコモが独自に作った規格で運用されています。iモード対応の携帯電話はいったんこのドコモパケット網に入った後、iモードのゲートウェイサーバーを経由してインターネットに入ります。
C-HTML(Compact−HTML)
携帯電話やPDAなど一般のPCに比べて表示機能の弱い小型情報端末へのホームページ等の表示・作成を目的とした記述言語です。通常使用されているHTMLとも互換性があります。
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2.6.6 WAP(Wireless Application Protocol) |
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WAPとはWireless Application Protocolの略称で、携帯電話やPDAといった携帯小型端末上でのインターネット利用を実現するための通信プロコトルの総称です。
この分野での通信プロコトルの標準化をすすめるため、モトローラ(米)、ノキア(フィンランド)、エリクソン(スウェーデン)、アンワイヤード・プラネット(米)など世界各国の有力な通信関連企業によってWAP Forumが運営されています。
WAPでは、携帯電話だけで、キャリアに設置されるゲートウエイサーバーを経由してダイレクトにインターネット接続ができるようになります。つまりモデムなどを使用する必要がなくなります。
WAPのアーキテクチャ
様々な通信プロトコル規格と同様、WAPもプロトコルスタックという概念を持っています。つまり物理的な層から、最終的にユーザーが使用するアプリケーションの層までを階層化して区分けするものです。ここではインターネット標準であるTCP/IPアーキテクチャと比較してみましょう。
WAPのプロトコルスタックは、
WDP(Wireless Datagram Protocol) WTP(WebSphere Transcoding Publisher) WSP(Wireless Session Protocol)を基本としています。 TCP/IPに当たるのはWDPとなります。
HTTPに当たるのはWSPです。
コンテンツを作成するアプリケーションはWAEとなり、用途に応じてWML(Wireless Markup Language)とWTAを用います。
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