2.3   ブロードバンド時代のアクセス回線1(有線)

  2.3.1 ISDN常時接続

図:2.3.1 ISDN常時接続

  ISDNの常時接続サービスは、ISDN回線から指定の電話番号にかけるとユーザー指定のプロバイダーに接続され、この間の通信料金が時間に関係なく定額で済むというサービスです。
  この形態は、見かけ上、常時接続と同じですが、接続切断の手順が必要となり、接続のたびに料金がかかるという点ではダイヤルアップ型に分類できます。



  2.3.2 xDSL(x Digital Subscriber Line)

図:2.3.2xDSL

  xDSLは既設のメタルケーブル(銅電話線)を利用して、メガビット級のデータ通信を行う方式です。現在のISDN回線よりも高速で、既設の電話線を利用でき、電話とデータ通信を同時に利用できると言った特徴があります。電話とデータ通信を分離するために図にあるスプリッターという機器を使用します。
  公衆回線網は本来、人間の声を伝えるためのもので、その周波数の音が伝わるようになっています。しかし、もっと高い周波数を使うと、今よりはるかに高速な通信ができるようになります。
  DSLは、Digital Subscriber Lineの略で、デジタル加入者通信線を表し、ASDL、HDSL、SDSL、VDSLといった種類があるため、総称してxDSLと呼んでいます。
  これらのうち、もっとも代表的なのがADSLという技術であり、最大で、上り(パソコンからプロバイダー(電話局))で10倍、下り(プロバイダー(電話局)からパソコン)へは、ISDNの100倍くらいの速度で通信できるようなります。



  2.3.3 CATV

図:2.3.3 CATV

  CATVのケーブルを使用してインターネット接続を行うサービスも提供されています。このようなサービスを米国ではライン・ランナーと呼んでいます。
  このシステムでは、CATVセンターから同軸ケーブルや光ファイバーを使って信号が送り出され、家庭への引き込みは電話と同様、電柱のそばにあるタップオフ(引き込み用の端子)から分岐し、保安器を経由して屋内に配線されます。
  ケーブルの伝送能力は、一般に使われている同軸ケーブルのもので450MHz程度。主幹に光ファイバーを用いたハイブリッドタイプ(HFC〜Hybrid Fiber/Coax)で750MHz程度の帯域が利用できます。
  インターネットに接続する際には、ケーブルモデムが必要になります。インターネットの情報は、テレビ信号用の帯域とは異なる、周波数を上りと下りのチャンネルに割り当て、双方向通信が行えるようにしています。
  図中のCATVセンター内にはHE(Head End)と呼ばれる機器があり、この装置によって通常の放送信号とネットワーク用のデータが切り分けられます。切り分けられたネットワーク用のデータはルーターを経由して、インターネットに接続されます。



  2.3.4 FTTH(Fiber To The Home)

図:2.3.4 FTTH

  FTTHとは、(Fiber To The Home)の略で、電話局から各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバ化し、高速な通信環境を構築する計画の総称です。
  光PDS(Passive Double Star)という技術により、1本の光ファイバに複数のユーザー回線を収容することで、メタリックケーブル並みのコスト低減を実現します。
  2001年6月28日には、NTTが23区内と大阪の一部でFTTHサービスを「Bフレッツ」として開始しています。

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