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高品質のための超上流工程における企業の課題・取組み事例集を公開

2013年3月27日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター

概要

  IPA/SECは、その設立以来、超上流工程(*1)の重要性を提唱し、「経営者が参画する要求品質の確保 ~超上流から攻めるIT化の勘どころ~」「超上流から攻めるIT化の原理原則17ヶ条」「共通フレーム2007, 2013」等の書籍やSECセミナーを通じて、その重要性も然ることながら、経営者及び業務部門の役割や責任の明確化が必要であるというメッセージを発信し続けてきました。
  「経営者が参画する要求品質の確保」で用いた「超上流」という言葉も、今ではシステム開発プロジェクトを遂行する際の重要なキーワードとして多くのメディアに取り上げられるようになり、産業界では超上流工程への意識が高まっています。しかしながら、超上流工程における課題に対して具体的な取組みを始める企業が多数出てきている一方で、それに起因するプロジェクトの失敗は依然として後を絶ちません。

  そこでIPA/SECでは、超上流工程において、ユーザ、ベンダの各企業がどのような課題認識を持ち、それをどのように解決しているのかを把握するため、

1)

ユーザ、ベンダの各企業が抱えている超上流工程の課題にはどのようなものがあるのか?
2) 個々の課題に対する具体的な解決方法が策定されているか?
3) 他社で行われている取組みを共有したいというニーズがあるか?
についてアンケートを実施しました。
  その結果、具体的な課題及び解決策が収集できましたので、報告書及び付録(アンケート結果)という形で公開しました。

◆高品質のための超上流工程における企業の課題・取組み事例集について
1) 利用対象者:
  ・業種によらず、企業あるいは自治体等の情報システム開発において超上流工程に携わる方々
  ・特に、ユーザ企業の経営者及び事業部門の方々
2) 特徴:
  ・ユーザ、ベンダ各10社、計22名から得られた189の課題、129の解決策を公開
  ・様々な視点からの解決策があるため、異なった発想の解決策を参考にすることができる(*2)

  システム開発のQCDに対する高い要望を達成するためには、ユーザとベンダが堅固な協力体制を組むことはもとより、要件定義に入る前の両者の活動が大きなカギを握っています。IPA/SECでは、超上流工程における検討がユーザ主導の下で進められ、その上で、ユーザとベンダがしっかりと協調することによって、成功プロジェクトが少しでも増え、ひいては情報システムの信頼性が向上することを期待しています。


脚注

(*1) 本調査における「超上流」工程とは、事業戦略・事業計画、システム化の方向性、システム化計画、要件定義の4つの工程を指しています。
(*2) 例えば、「実施可能な処理方式を、要件定義段階から限定してしまい、その中で実現できない要件は原則不可とする」という解決策が挙げられています。ともすると、ユーザ要件を何としても実現させる方向に走りがちですが、性能保証の限界を前提とした、極めて現実的な解決策であると言えます。

使用条件

  • 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)は、IPA/SECの研究開発成果物の普及啓発活動の推進を希求し、その趣旨に賛同して、超上流工程における課題解決に取り組む利用者に対して、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下に、【付録1】の利用を許諾します。
    http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/

  • 「高品質のための超上流工程における企業の課題・取組み事例集」の使用条件ついては 「ダウンロードファイルのお取り扱いについて」をご確認ください。

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