これまでの活動内容報告書・成果物実績非機能要求グレードの研修教材と利用ガイド[活用編]を公開

本文を印刷する

非機能要求グレードの研修教材と利用ガイド[活用編]を公開

2013年3月29日更新
2013年3月11日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター

概要

  非機能要求とは、情報システムにおけるセキュリティや性能、業務の手順などといったシステムの機能以外に関する要件で、システムの安定・安全な稼動のために必要な要件のことです。
  金融や交通、水道、電力などをはじめとして、情報システムは国民生活や生命にかかわる社会性の高い分野で幅広く活用されており、その安定した稼動の確保は極めて重要です。また、情報システムの運用環境に対してもクラウドの普及や災害対策の必要性が再認識されている中で、情報システムがどのような環境下で利用されるかを想定して、非機能要求を適切に設定することが重要です。

  そこでIPA/SECでは、従来より普及を推進してきた非機能要求の定義手法である「非機能要求グレード」(*1)を活用したシステム構築をより一層推進し、システム障害低減につなげるための非機能要求の具体的な利用方法が体得でき、一般企業や民間のIT分野の研修機関等で自由に使える、演習付きの教材「非機能要求グレード研修教材」(以降、本教材)と解説書「非機能要求グレード利用ガイド[活用編]」(以降、本ガイド)を作成しました。

1.非機能要求グレード研修教材について
  利用対象者:情報システムの企画・開発・運用部門、および研修に携わる担当者
  構成:講義用資料、および、下記5つの演習問題
    1) 推奨設定値を使用した非機能要求の検討
    2) 受注者と発注者間での非機能要求の合意形成(ロールプレイ)
    3) 複数の非機能要求分野の検討
    4) 既存システムにおける設定済の非機能要求の見直し
    5) 機能要求をもとにした非機能要求の検討
  特徴:
    1) 演習問題はシステムのプロフィール(扱う業務、重要度、稼働時間等)を踏まえた 非機能要求の決定や受発注者間の合意形成等、利用者の目的に合わせた利用が可能。
    2) 個々の組織で非機能要求の研修教材の作成が不要
    3) 本教材をカスタマイズし、組織の成熟度や受講者のレベルに応じた研修が可能
 
2.非機能要求グレード利用ガイド[活用編]について
  利用対象者:情報システムの企画、開発、運用、利用に関わる担当者
  特徴:
    1) システムの新規構築時、運用・保守フェーズ等での非機能要求グレードの6分野28件の利用シーンを物語風に分かり易く提示
    2) 新規構築時のシステム要件定義における設計品質の向上だけでなく、運用・保守フェーズ 等の品質向上にも貢献
    3) システムの信頼性の向上だけでなく、コスト削減や社内システムの標準化、クラウドの導入などの活用についても解説

  IPA/SEC では、非機能要求グレードの利用者が増加し、理解が進むことで、情報システムの開発効率と信頼性が向上することを期待しています。


使用条件

  • 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)技術本部ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)は 、IPA/SECの研究開発成果物の普及啓発活動の推進を希求し、その趣旨に賛同して非機能要求グレード研修教材を用いたセミナーの開催を希望する利用者に対して、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下に本教材の利用を許諾します。

クリエイティブ・コモンズ
本教材 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下で提供されています。

脚注

(*1) サーバ等の機器やOS・ミドルウェア等のシステム基盤に対する非機能要求の定義手法。http://www2.ipa.go.jp/sec/std/ent03-b.html

ダウンロード

注:当ページのコンテンツはPDF形式、zip形式での提供となっております。
非機能要求グレード研修教材[3.48MB]zip形式
非機能要求グレード 利用ガイド[活用編] [3.62MB]PDF文書
 

更新履歴

2013年3月29日 ・ダウンロードファイル(非機能要求グレード 利用ガイド[活用編])を差し替えました。
  -レイアウトのデザインやイラストの変更(DTPソフトで再作成)
  -全体的な文章の見直し
   (例:「要件」と「要求」のような用語や表記の揺れの統一など)

報告書・成果物実績