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プロセス改善活動についての新たな手法とその適用のためのツール類を公開

2011年12月1日 更新
2011年7月7日 公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター

概要

 IPA/SECでは、ソフトウェアの開発プロセスに問題意識を持つ技術者を対象に、プロセス改善の新たな手法として「SPINA3CH (*1)自律改善メソッド」と、このメソッドを適用するための利用ガイドブックおよびワークシート3種からなるツール類を公開しました。

内容

 携帯電話をはじめ、銀行のATM、水道・電気などのライフラインの制御システムなど、ソフトウェアはさまざまな場面で利用されています。それらソフトウェア開発の現場では、安全で使いやすい多様な機能の実現と同時に、市場の競争激化によるコスト削減や厳しい納期要求に応えることが求められています。
 ソフトウェアプロセス改善とは、ソフトウェア(製品)の品質の安定・向上を達成するために仕事のやり方を工夫する取り組みであり、コスト削減、納期短縮などを効果的に実現することができます。
 しかし、開発現場において仕事の進め方ややり方に問題意識を持っていても、①改善方法がわからない、②従来のソフトウェアプロセス改善手法(*2)では現場に作業負荷がかかることがある、といった理由により、プロセス改善への着手に躊躇することがありました。
 本報告書では、今までソフトウェアプロセス改善活動への取り組みに二の足を踏んでいた、あるいは着手途中で断念したといった開発技術者に向け、ソフトウェアプロセス改善に取り組みやすくした新たな手法「SPINA3CH 自律改善メソッド」と、改善活動に役立つヒント等を盛り込んだツール類をとりまとめました。

主なツール類は次のとおりです。

「SPINA3CH 自律改善メソッド」ツール類
(1) 「SPINA3CH 自律改善メソッド」ガイドブック
(2) ワークシート 「問題気づきシート」「問題分析絞り込みシート」「改善検討ワークシート]

■「SPINA3CH 自律改善メソッド」およびツール類の特長
(1) 日々の業務でおぼえる違和感を見える化し、問題意識として捉えることができる。
(2) 当事者の問題意識に基づき自主的に改善活動を推進するため、効果を実感でき、継続的な活動の推進につながる。
(3) 問題気づきシート、改善検討ワークシートを用いた改善活動により、対象領域の課題の因果関係を視覚的に把握できる。
(4) 改善検討ワークシートの課題テーマは、「成果を得るためには何をすべきなのか」という視点で38種類を選定しており、活動成果をイメージしやすい。
(5) ワークシート裏面にある改善方法のヒントや事例を参考に、課題認識を具体的な改善活動に結びつけることができる。
(6) 継続して改善活動を行う環境が整備され、生産性向上、品質向上等の効果を実感できる。

【脚注】
(*1 ) :(社)情報サービス産業協会(JISA)が2004年にプロセス改善を行うために“あるべき姿”をモデル化したもの。Software Process Improvement aNd Assessment for CHallengeの略称。今回IPAが公開する「SPINA3CH自律改善メソッド」ではその内容に合わせるためSPINACHの解釈をSoftware Process Improvement with Navigation, Awareness, Analysis and Autonomy for CHallengeと変えている。
(*2) :SPINACHやSPEAK-IPA(2002年に新日鉄ソリューション(株)が考案した手法を基に、2007年にIPAがわかりやすく編集し公開したもの)などがある。

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更新履歴

2011年12月1日 「問題気づきシート」、「課題とテーマのマッピング」を更新しました。

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